...彼の慟哭と絶叫とは始めて洪鐘のやうに響き渡るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...」患者は病院ぢゆうに響き渡るやうな口笛を吹いた...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...不思議に響き渡る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その下から起り来たる作者の主観が読者の心に響き渡る...
高浜虚子 「俳句への道」
...『許されざるものは出でよ!』という助祭の声が響き渡ると同時に...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やがて彼の名前もこの室に響き渡るのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...受付の女のそばに置かれていて家中に響き渡る大きな音の出る鐘は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汽車じゅうへ響き渡るような声でから/\と笑いだした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...浅草寺(あさくさでら)の巨鐘(きょしょう)の声はいかにも厳(おごそ)かにまたいかにも穏(おだやか)に寝静まる大江戸の夜の空から空へと響き渡るのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...外国までも響き渡るほどの大尽でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...神田中に響き渡るような声を出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町内に響き渡るような声を張上げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町内に響き渡るやうな聲を張上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...市ヶ谷中響き渡るやうな音を立てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家中に響き渡るやうな聲で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見よ 穹窿に煤煙ながれ工場區街の屋根屋根より悲しき汽笛は響き渡る...
萩原朔太郎 「氷島」
...それらが次々にあざやかな山彦となつて響き渡るせゐか...
牧野信一 「沼辺より」
...樽野の部屋から朝夕朗らかな喇叭(ホルン)の音(ね)が響き渡るのを知つた青年代表が彼を訪れて管楽に関する教へを乞ふた...
牧野信一 「村のストア派」
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