...いくらか気韻が高く見えるが...
泉鏡花 「婦系図」
...恐らく韻文特に抒情詩ならば身辺的なものでよく...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...漢字の音韻の學については大したもので...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...舌の先へ一しずくずつ落して味(あじわ)って見るのは閑人適意(かんじんてきい)の韻事(いんじ)である...
夏目漱石 「草枕」
...上野の鐘がかすかに余韻を引いて鳴り止むと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そは詩としての效果――韻律の誘惑する陶醉的魅惑――を持つことができない...
萩原朔太郎 「青猫」
...明白に高調されたる「韻文」である...
萩原朔太郎 「青猫」
...共に包括し得る意味の韻文――本質観としての韻文――である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...日本語は散文的であるほど韻文的であるという...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...或る音韻が後代においては全くかわった音になるものもある(「ち」は古くはtiの音であったが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...奈良朝以前の音韻状態を伝えるもので...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...(三) 語の複合の際に起る連濁および転韻は行われたが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...第二期の下限である室町末期の音韻を現代語の音韻と比較して...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...たしかにこの演出のほうが心憎いほど我々に水尾曳いてのこる余韻がある...
正岡容 「我が圓朝研究」
...やるせなさそうな韻律(いんりつ)を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...風韻とか雅致とか...
柳宗悦 「工藝の道」
...その台詞は韻文で歌はれてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...おなじ余韻がどこかに聞こえるのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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