...徒ラニ企二羨シ韻士墨客之風標ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...森閑たる昼なほ暗きところに蒼然たる古池があつて、そこに、どぶうんと(大川へ身投げぢやあるまいし)蛙が飛び込み、ああ、余韻嫋々、一鳥蹄きて山さらに静かなりとはこの事だ、と教へられてゐたのである...
太宰治 「津軽」
...同じ百韻中で調べてみると前のほうにある「とろとろ」はだいぶ離れているが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...「不幸と鉄の三解韻格」を謳(うた)った人の真似をしようとしているのであろうか...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...見わけのつかぬところに余韻(よいん)が縹緲(ひょうびょう)と存するから含蓄(がんちく)の趣(おもむき)を百世(ひゃくせい)の後(のち)に伝うるのであろう...
夏目漱石 「草枕」
...ひねもすという語のゆったりとした語韻と合って...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...形式的な韻文であると言おうか...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...韻律(リズム)の機械則を守る必要はないであろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...順つてこのにほひの稀薄な詩は韻文としての価値のすくないものであつて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...九州方言ではカとクヮとの二つの音韻であって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...音韻組織は同じ言語においても時代によって変化する...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...不健全な飽満が陰々と余韻をひいてゐて悩ましかつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...音韻闡微誰比縦...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ不思議にもその傍ら音韻の研究をしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...笠無くば加賀野にござれ加賀野は笠の出どころ蓑(みの)なくばみなとにござれみなとは蓑の出どころこれはもちろん頭韻の面白味から...
柳田國男 「地名の研究」
...悲痛な余韻をその座敷に残した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...光秀の発句に始まって百韻に及び...
吉川英治 「新書太閤記」
...土佐堀の櫓韻(ろいん)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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