...鞴を使って火を起こし...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...こうこうと鞴の音をさして居た...
伊藤左千夫 「姪子」
...地面の上で鞴(ふいご)を動かし始めました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蹈鞴(たたら)しこふむ勢(いきほひ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...夫人は蒼白な顔をして荒々しい呼吸に全身を鞴(ふいご)のようにはずませていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...金山の鑛石を鎔かす鞴のにその毛皮が是非必要なので...
江南文三 「佐渡が島から」
...地鞴踏(じだんだふ)んで...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...案の定一見鍛冶(かじ)屋のごとく、時計師の仕事場のごとく、無数の錺(かざり)職の道具、鞴(ふいご)、小型の電気炉等々、夫人の居間鏡台の陰に作られた、ドラーゲ公爵家同様、壁の中の隠し金庫――伯爵の書斎の書棚裏に拵(しつら)えられた隠し金庫を探しても、宝石貴金属類は、もはや、まったく皆無であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...鞴(ふいご)のようにあえいでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鞴(ふいご)のふうふういう息使い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薄ぐらい大鞴(ふいご)仕立ての炉のそばで棟梁手伝いのさしずで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...謂(いわ)ゆる『鞴(ふいご)のような大鼾(おおいびき)』をかいて寝こんでしまうことで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...妄と地鞴踏(ぢたゝらふ)む...
三島霜川 「平民の娘」
...蹈鞴と呼ぶことは上古以来変らぬのである...
柳田國男 「地名の研究」
...そっくり鞴(ふいご)の焔から飛び出したような頑健さです...
吉川英治 「江戸三国志」
...鞴(ふいご)の火に水をかけた野鍛冶の半五郎...
吉川英治 「江戸三国志」
...口は鞴(ふいご)みたいに渇いた呼吸(いき)を大きくする...
吉川英治 「松のや露八」
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