...鞴(ふいご)を使う時みたいに両手を左右に動かすと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...地面の上で鞴(ふいご)を動かし始めました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...地鞴踏(ぢだんだふ)んで...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...極めて原始的な玉鋼(たまはがね)と称する荒がねを小さな鞴(ふいご)で焼いては鍛え...
高村光太郎 「小刀の味」
...案の定一見鍛冶(かじ)屋のごとく、時計師の仕事場のごとく、無数の錺(かざり)職の道具、鞴(ふいご)、小型の電気炉等々、夫人の居間鏡台の陰に作られた、ドラーゲ公爵家同様、壁の中の隠し金庫――伯爵の書斎の書棚裏に拵(しつら)えられた隠し金庫を探しても、宝石貴金属類は、もはや、まったく皆無であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...此所に宮居し蹈鞴(たたら)を立て鉄吹術を始むべし...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...鞴(ふいご)による送風装置が...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...薄ぐらい大鞴(ふいご)仕立ての炉のそばで棟梁手伝いのさしずで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...出帆を六月中旬ときめ、このあと島に流れ着くもののために、岩穴前の畑に籾(もみ)を三斗蒔き、四組の舟子がこの島に漂着した顛末(てんまつ)、この島での食餌(しょくじ)のありかた、籾のとりかた、衣服のつくりかた、天水のとりかた、船づくりの方法などをくわしく木片に書きつけ、船の雛形と船づくりの道具一式、鞴、燵石(ひうちいし)、鍋一つを木箱に入れて岩穴の奥におさめ、入口に木標を立てて印にした...
久生十蘭 「藤九郎の島」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...呼吸する鞴(ふいご)であつたか? 真に事実が...
三好達治 「測量船」
...蹈鞴を据え釜を鋳た...
柳田國男 「地名の研究」
...山神山の中に東蹈鞴(ひがしたたら)・西蹈鞴という地があって...
柳田國男 「地名の研究」
...蹈鞴と呼ぶことは上古以来変らぬのである...
柳田國男 「地名の研究」
...筒金(つつがね)を焼く火土を築(つ)いたり吹鞴(ふいご)の手伝いなどしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...鞴(ふいご)の赤い火や...
吉川英治 「黒田如水」
...口は鞴(ふいご)みたいに渇いた呼吸(いき)を大きくする...
吉川英治 「松のや露八」
...鞴(ふいご)の火にあたっている武蔵を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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