...すると誰か叔父の刀にぴしりと鞘当(さやあ)てをしかけた者があつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...曰く“心臓盗難男の恋の鞘当(さやあ)て”曰く“奇賊烏啼も登場の今様四角恋愛合戦”また曰く“無心臓男の恋の栄冠”と...
海野十三 「心臓盗難」
...若者と若者との間にその娘に就いての鞘当(さやあて)が始まる...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...自分から鞘当(さやあ)てを試みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいたちのうちに鞘当(さやあ)ても起らないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとまた他の女との鞘当(さやあ)ての恨みだとも言い...
中里介山 「大菩薩峠」
...鞘当(さやあて)をしているという噂もありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞘当(さやあて)筋だろう」「ヘエ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日頃の鞘当筋(さやあてすじ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女と女の大鞘当(おおさやあて)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞘当筋で喧嘩をしたとしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄墨華魁のことで鞘当(さやあ)てをして居る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕の最初の恋の鞘当を始めることになるんです」「それなら喜んで」彼女が答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...君と鞘当てになっては...
火野葦平 「花と龍」
...アン・ルロイとの間に恋の鞘当てが始まったのだ...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...鞘当(さやあて)がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...無理に頼んでようやく鞘当と弁天小僧が済む...
山本笑月 「明治世相百話」
...ほん気な意地でも鞘当(さやあ)てでもないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索