...しかしラプラスの仮説は土星の輪の生成については非常に明瞭な考えを与えたものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...文吉は喜んだ、非常に喜んだ、しかし胸中の煩悶(はんもん)は消えない、消えるどころか新しい煩悶は加わったのである...
李光洙 「愛か」
...この篇の稿成(な)るや、先生一本を写し、これを懐(ふところ)にして翁を本所(ほんじょ)の宅に訪(おとな)いしに、翁は老病の余(よ)、視力も衰(おとろ)え物を視(み)るにすこぶる困難の様子なりしかば、先生はかくかくの趣意(しゅい)にて一篇の文を草(そう)したるが、当分は世に公(おおやけ)にせざる考にて人に示さず、これを示すはただ貴君と木村芥舟(きむらかいしゅう)翁とのみとて、その大意を語られしに、翁は非常に喜び、善(よ)くも書かれたり、ゆるゆる熟読(じゅくどく)したきにつき暫時(ざんじ)拝借(はいしゃく)を請(こ)うとありければ、その稿本(こうほん)を翁の許(もと)に留(とど)めて帰られしという...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...この点では清子さんは非常に幸福な人ではなかつたでせうか...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...万事非常にやりにくいんだ...
海野十三 「暗号音盤事件」
...非常にうまく掛合ってごく安価で手に入れてくれたのです...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...非常に気候が温かである...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼は非常に速く平静に返ったので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...課長は自分の会社から出征軍人の出たことを非常に名誉に思ふと云って演舌した...
原民喜 「出発」
...中庭から三階の総監室までは非常に高いのだが...
久生十蘭 「魔都」
...非常に多くの実例において現れているので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...不具の子供が棄てられるのは非常に一般的である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...スコットランドの訛(なまり)は非常に難しいのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...今は道が非常に悪いので...
水野葉舟 「帰途」
...私の心持では非常に何か関連のあることなのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...非常にダラシの無い現われ方と経過をとって...
三好十郎 「俳優への手紙」
...浮舟は非常にうれしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一人のペルシア人とそれを取り巻く四五人の女とを描いた構図もまた非常に巧みである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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