...ニュートンが非常な勉強家であったことはその当時の誰も驚いていたので...
石原純 「ニュートン」
...非常な働き手であつた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...何しろ非常な高圧であるから漏電を防ぐ絶縁器には特別のものを用いているが...
寺田寅彦 「話の種」
...いないとなると僕の非常な思い違いになるんだが……」「とすると脅喝(きょうかつ)している奴は何者だろう」「無論...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...彼らが非常な喜びとしてるのは音楽だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此處に國産自動車の出鼻に於いて非常な困難がある...
豊田喜一郎 「國産自動車と價格の問題」
...非常な苦痛にかんじられるのです...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...所謂(いわゆる)イブセンの書いたもの抔(など)は先(ま)ず吾人の一生の浮沈に関する様な非常な大問題をつらまえて来て其問題の解決がしてある...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...非常な不愉快に陥(おちい)る...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人間の種子島さんには非常な興味を持つた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...宗皇帝が非常な日本贔屓(びいき)で...
久生十蘭 「魔都」
...蘭学者がその始め蘭書を翻訳したときの困難は勿論非常なものであったが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...蔭だけでは非常な饒舌なのにも拘はらず...
牧野信一 「創作生活にて」
...「陶然――」とか「胡蝶――」とか「夢想――」とかといふ、言葉でいふと見るからに泰平なる逸民の、あはれな夢とも見紛ふけれど、凡ゆる現実の、非常なる、不幸と、宿命の星に洗はれたるエレヂイの桟道を這つて、島の磯方(いそべ)に行き倒れた在りのまゝなる吾身の夢に髣髴とするのは、人もなく、運命もなく、意外にも、さながら春の酒に酩酊して、胡蝶の影がちらちらとする態の、わけもない孤独のうつゝに過ぎず、こんな寧ろ、云はゞ健全なる Kinic 的なる経験を積んでゐても、経験などといふものは途方もなくツマラナく、創作の要は、結局おのれの、「ピグメリアン」を育てるより他に希望はないとおもふのである...
牧野信一 「半島の果にて」
...この説そのものが非常な無智を示しているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この花の砂糖漬は非常な強壮剤で...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...これも数においては非常なもので...
柳田国男 「家の話」
...非常な苦境に立っておられるそうだ)という噂を聞いた...
吉川英治 「大岡越前」
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