...お月さまの青白い顔が...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...もっともっと青白い顔で天井を瞶(みつ)めながら...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...頤に剃刀傷のついた青白い顔をして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...傍へ来て坐っている女の青白い顔が...
徳田秋声 「黴」
...勢いのいい年若な青白い顔が認められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時はもう、青火も何にも見えず、闇は漆(うるし)のごとく濃くて、怪しの物の逃げ行く姿もよくは解りませんでしたが、とにかく、鼠色(ねずいろ)の長い裾(すそ)、振り散らした黒髪、青白い顔などは、誰の眼にもハッキリ焼き付けられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私達をヘアデールパークから追い出すと言った」父が不安そうな青白い顔を娘に向けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...彼女は百合(リリー)のような青白い顔色をして...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...気を失った柳子の青白い顔...
三好十郎 「冒した者」
...ふだんから青白い顔を真青にして燃えるような眼で私を睨みつけたまま立っているそのうちに...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...書生さんもその戒名を手に取って青白い顔をしながら何べんも読み返している...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...未亡人が青白い顔を挙げながら私と兄の顔を血走った眼で見まわした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...彼女は、ゆうべの悪夢の怯(おび)えからまだ醒(さ)めないように、青白い顔して、病人のように寝籠(ねこも)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも神経質な青白い顔をして引き籠(こも)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...おまえは死のうとする気じゃろう」「死んでわるいんですか」青白い顔を向けて...
吉川英治 「親鸞」
...蝋(ろう)より青白い顔をカラカラと笑みくずしながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「十郎左殿も?」と見まわすと、この中では一番の年少者で眉目(びもく)の清秀な磯貝(いそがい)十郎左衛門が少し、青白い顔して、片手で腹を抑えていた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...「? ……」青白い顔...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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