...鶯(うぐいす)の羽のような汚い青さで...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...・朝焼あほげばぶらさがつてきた簑虫・草の青さに青い蛙がひつそり庵にも赤い花が咲いてゐる――と誰かゞいつた...
種田山頭火 「行乞記」
...・いつまで生きることのホヤをみがくこと・ひとりをれば蟻のみちつづいてくる・草の青さできりぎりすもう生れてゐたか・胡瓜植ゑるより胡瓜の虫が暑い太陽風ふくゆふべのたどんで飯たく(追加)五月十一日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...・明けてくる若葉から炭焼くけむり・山のみどりを分けのぼるバスのうなりつゝ・鴉さわぐそこは墓地・水平線がうつくしい腰掛がある・山の青さ海の青さみんな甲板に(田子浦)・そこらに島をばらまいて春の波△さよなら伊豆よやつて来ましたぞ駿河△伊豆めぐりで東海岸は陸から海を西海岸は海から陸を観賞した四月二十五日お天気がまたくづれて雨が降つてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...しみ入る大空の自由の青さを見ることができるのである...
中井正一 「美学入門」
...その青さの中を美しい多比良がにが幾千となく幾万となく...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...何という光り輝く青さだろう...
中島敦 「環礁」
...春らしい日の光が稀にはほっかり射すようになって麦がみずみずしい青さを催して来た頃犬は見違える程大きくなった...
長塚節 「太十と其犬」
...青黛(せいたい)を塗つたやうな不自然な青さがあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眉の跡の青さは薄れましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背後の海の青さに...
長谷健 「天草の春」
...反つて私の青さをふれまわすに役立つただけだつた...
平山千代子 「転校」
...まだ苅り入れのはじまらない段々畑で実っている稲の重い黄色、杉山の深い青さ...
宮本百合子 「上林からの手紙」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...同じ青さでも、自分は青くなるのが、男と違って得なのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...……室(へや)の中の爽快な明るさ……窓一パイの松の青さ……その中に満ち満ちている白昼の静けさなぞが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...枝をしなわせた橙の実の触れあう青さが...
横光利一 「微笑」
...星(ほし)の青さを吸って散らすかとばかりかがやかしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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