...青々と澄んでる空にそよとの動きも無い...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...いつ見てもその剃りあとが青々としていた...
上村松園 「四条通附近」
...青々と底知れぬ空のかなたに...
江戸川乱歩 「影男」
...「わたしを大和の國の青々と取り圍んでいる東の山の上にお祭りなさい」と仰せられました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...青々とした海が見渡されました...
豊島与志雄 「市郎の店」
...伊原青々園君の紹介で...
中里介山 「生前身後の事」
...滅多なことを言っておくれでない」後ろから袖を押えるように、続いて庭先に出たのは、三十を少し越したかと思う、美しい年増、襟の掛った袢纏(はんてん)を引っかけて、眉の跡青々と、紅を含んだような唇が、物を言う毎に妙になまめきます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髯の剃跡(そりあと)の青々とした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠くに太鼓の音が響いてゐるだけで見える限りは青々としてゐる畑だから...
牧野信一 「熱い風」
...四月廿九日の空は青々と晴れ渡って...
正岡子規 「車上の春光」
...青々と伸びた楊柳(やなぎ)の葉がくれに...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...シグナルの白い胸(むね)に青々と落ちた眼鏡(めがね)の影(かげ)をチラッと見て...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...周囲は青々と麦の伸びた畑や...
山本周五郎 「風流太平記」
...青々と連った砂糖黍(さとうきび)の光沢...
横光利一 「上海」
...青々と垂れていた...
横光利一 「上海」
...月代(さかやき)の青々とした若き新将軍吉宗が微笑をもって彼を待っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...自然の天心からこれを観れば、青々と生じ、翻々(へんぺん)と落葉する――それを見るのとなんの変りもない平凡事にすぎますまい」「われわれは凡俗です...
吉川英治 「三国志」
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