...青々としたグリーンを眺められる休憩室の籐椅子(とういす)に腰を下ろして...
海野十三 「恐怖の口笛」
...ただ薄い青々とした色だけだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...顎(あご)の剃(そ)りあとが変に青々としている...
高見順 「いやな感じ」
...なず菜(な)など青々としている...
田山花袋 「田舎教師」
...ねぎや大根が至るところに青々として...
寺田寅彦 「写生紀行」
...いつも青々とした榊を絶やしたことがなく...
豊島与志雄 「神棚」
...然らば此處に青々した樂土を作る事が出來るだらうと思つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...青々と町の風情を添へて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青々とした眉の跡...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは、家の中を風が吹きぬく、影の多い、小暗いほどの土間に、摘んだばかりの桑の葉が、青々と、籠のまま、もしくは莚(むしろ)にあけられてあるのを見た...
長谷川時雨 「桑摘み」
...青々と茹(ゆ)でピーナツバタに和(あ)えてパンに挟む...
林芙美子 「朝御飯」
...青々(あを/\)となつてゆくのを見ると...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...青々として弾力があった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ヤナギタデが水中に生活するときは往々冬を越して青々としている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...青々と繁つた並木の葉末には...
正宗白鳥 「假面」
...空はいつも青々とすみわたつて...
宮原晃一郎 「虹猫の大女退治」
...青々と街底の道路の上で開いていた...
横光利一 「街の底」
...一そう青々とかがやいている頭へちょっと手をやって...
吉川英治 「私本太平記」
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