...青々とした麥畑の上に流して...
石川啄木 「鳥影」
...「オイ何処へ行ってたのか」と私は帆村の鬚(ひげ)を剃(そ)ったあとの青々とした顔を見上げて云った...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...青々としたすべての葉が...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その青々した麦を見ていると...
太宰治 「女生徒」
...*昭和九年の十一月中旬には東京の丸の内のところどころの柳が青々として風になびいていた...
寺田寅彦 「柿の種」
...青々した寒竹の茂みから燈籠(とうろう)の灯(ひ)に透けて見えるのも涼しげであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして青々とした野菜の葉が黒い土の中から伸びているのを見ると...
豊島与志雄 「秋の幻」
...眼が青々とすみきっていました...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...今一人は大阪の松瀬青々(まつせせいせい)氏であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三年の頃伊原青々園(いはらせいせいえん)『都(みやこ)新聞』に続物小説を執筆せしを伊井一座の壮士役者これを芝居に仕組み赤坂溜池演伎座にて興行したり...
永井荷風 「桑中喜語」
...その間を流れる田川の如きも芹(せり)やその他の水草が青々として滾々(こんこん)と水の湧き口などが幾つも臍(へそ)のような面白い窪みをもくもくと湧き上げたものだが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...おかみさんはあんな青々(あおあお)した...
グリム 中島孤島訳 「ラプンツェル」
...髯(ひげ)の跡の青々とした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青々園埋木庵が探偵小説...
正岡容 「浅草燈籠」
......
宮沢賢治 「疾中」
...翌る朝の日曜は青々と晴れたステキな庭球日和であった...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...やがて青々(あおあお)とした草の波(なみ)から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...松の青々としたにおいが鼻にも感じられる...
吉川英治 「親鸞」
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