...青々と色づいた山々や...
犬田卯 「荒蕪地」
...みんな青々として通る...
千家元麿 「自分は見た」
...信州の山々は今はちょうど青々と茂り合っていて...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...前岸(ぜんがん)瓜州の楊柳(ようりゅう)は青々として見えた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...青々として悪くない(私は蚊帳の中で寝る事をあまり好かないのだが)...
種田山頭火 「行乞記」
...あの青々した所を見たら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...青々と伸びてる麦の間を...
豊島与志雄 「波多野邸」
...そこで、話は震災以後に移るのであるが、震災以後に於ても、本田美禅、岡本綺堂、前田曙山、江見水蔭、渡辺黙禅、伊原青々園、松田竹嶋人(たけのしまびと)と云うような人達が通俗小説を相変らず発表しているのであるが、之等の人は、謂わば硯友社派の残存者達であり、文壇小説家としては落伍した連中であって、残念ながら新らしき大衆文芸の復活者とは決して云えないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...二十七八の髯跡(ひげあと)の青々とした好い男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青々した月代(さかやき)を見せます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月代(さかやき)の青々とした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五六人の手で圍むやうなあこの樹の大樹が青々と繁つてゐた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...ついに青々とした畑が芝生や生垣(いけがき)になり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...端隠しのような物に青々とした蔓草(つるくさ)が勢いよくかかっていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう草が青々とはえています...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...いつかあなたに青々とした芦(あし)の湖水(こすい)の水と...
吉川英治 「江戸三国志」
...千里草何青々十日下猶不生と街に歌っていた声は...
吉川英治 「三国志」
...肥沃(ひよく)な海道の麦は青々とのびてきた...
吉川英治 「新書太閤記」
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