...暗黒はなお霽(は)れやらず光明はいまだ照り亘(わた)らない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...廿二日、己酉、霽、地震、鷺の怪の事、御占を行はるるの処、重変の由之を申す、仍つて御所を去つて、相州の御亭に入御、亭主は他所に移らると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...忿懣(ふんまん)やる方ないこの胸の思いを霽(は)らしてやって! と...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...夕立の霽(は)れた時には...
田山花袋 「朝」
...小雨の霽(は)れ間(ま)を...
徳田秋声 「黴」
...一時の霽間(はれま)はすぐに移ってゆく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...星巌が不忍池十詠の中霽雪を賦して「天公調二玉粉一...
永井荷風 「上野」
...雨が霽(あが)ってからしばらくして表へ出て見たら...
中島敦 「環礁」
...霽れるとは思えない...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...容易に霽(は)れるものでない事を呑込まされただけの事でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二三日つづいた雨が霽れると...
原民喜 「火の踵」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...雨はたびたび霽(は)れて雲も白く光りましたけれども今日は誰(たれ)もあんまり教室の窓からあの丘の栗(くり)の木の処を見ませんでした...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...雪の新に霽れた日であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霧の霽(は)れ間から...
吉川英治 「上杉謙信」
...また霧のように霽れ上がって...
吉川英治 「剣難女難」
...また霽(は)れたりしているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...藤原村に進(すす)むに従(したが)つて雨漸次に霽れ来(きた)り...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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