...三丁であるが隈(くま)なく霽(は)れた月の晩をブラブラ同行した...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...宿雨のようやく霽(は)れたあした...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...霽月(せいげつ)らの諸君から聞いた話やを綜合して見ると...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...霽れた時にみると...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...(自嘲的に)祖国の恨みを霽らして独立を計るため――ふふん...
林不忘 「安重根」
...冷やかに明けてくる霽れてくる・出来そこなひの飯たべて今日を逝かせる寒ン空...
種田山頭火 「行乞記」
...降るかとみれば、すぐに霽れ、霽れるかとみれば、また降っている...
豊島与志雄 「録音集」
...そうしてその下巻を直に写して松山の霽月氏に与えて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...月の霽間(はれま)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが霽(は)れて...
夏目漱石 「門」
...霽れてくれなければ登った効果は失われてしまう...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...雪はすつかり霽(は)れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九月七日次の日は雨もすっかり霽れました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...南の方はそら一杯に霽(は)れた...
宮沢賢治 「山地の稜」
...霽波は振り返り振り返りして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...数日の黒霧も明らかに霽(は)れ...
吉川英治 「三国志」
...また霽(は)れたりしているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...一月あまりも降り続けた雨が漸くその一二日前から霽(あが)っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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