...霽れた夜には大砲の樣な望遠鏡で星の世界を研究する...
石川啄木 「葬列」
...靄が霽(は)れれば...
泉鏡花 「悪獣篇」
...秋の空霽れて波靜かなり...
大町桂月 「沖の小島」
...霽月(せいげつ)らの諸君から聞いた話やを綜合して見ると...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...すっきり霽れあがって...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...五月雨霽(ば)れの日を受けて白く光つてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...霽れ間を待ちながら...
豊島与志雄 「変な男」
...なんと阿呆らし奴等は祈る霽((は))れたる空の光の方へひどく体(からだ)を捩じ枉((ま))げてそれで奴等の股引は裂けそれで奴等の肌襦絆冬の風にはふるふのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...何處となく秘密を包んでゐるらしい女に對する疑念は霽れなかつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...夜来の雨が霽れて...
林芙美子 「蛙」
...ひでり雨が降りまたかゞやかに霽(は)れる...
宮沢賢治 「秋田街道」
...夕(ゆふべ)に至つて霽(は)れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霽波が一人で飲んで一人で騒ぐ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...霽波と一しょには騒がないまでも...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...霽波の車が真先に駈け出す...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...誰も好んでそれを霽(はら)そうとするものがない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まばゆい雪霽(ゆきば)れだった...
吉川英治 「大岡越前」
...雪の霽(あ)がるのを待ってから...
吉川英治 「親鸞」
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