...一場の見霽(みはらし)に上り着いて...
泉鏡花 「婦系図」
...南麓霽るゝかと思へば...
大町桂月 「赤城山」
...雨が霽(は)れてお出迎へするにもほんまに結構だつせ」と二三日前から取つて置きの愛嬌を...
薄田泣菫 「茶話」
...たまに霽(は)れたかと思えば曇(くも)り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...廿日、庚申、霽、内蔵頭忠綱朝臣勅使として下向す、先づ御車二両、已下御拝賀料の調度等、之を舁かしむ、疋夫数十人歩列す...
太宰治 「右大臣実朝」
...冷やかに明けてくる霽れてくる・出来そこなひの飯たべて今日を逝かせる寒ン空...
種田山頭火 「行乞記」
...雨が霽れて帰る途で迎えに来たジェリーはまたロリーの言葉にぎょっとする...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...松本から島々までの電車でも時々降るかと思ふと又霽れたりしてゐた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...夜通しの雨が霽(は)れて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...昨夜(ゆうべ)の豪雨(ごうう)は幸にからり霽(は)れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...霽月氏も現本を貸すのは惜しいと思ったか...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そうしてその下巻を直に写して松山の霽月氏に与えて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...雨が霽(は)れると水に濡れた家具や夜具(やぐ)蒲団(ふとん)を初め...
永井荷風 「水 附渡船」
...雨がカラリと霽(は)れた日が来た...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...雨過藍島霽...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...軽雷雨霽暑初微...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...立ちこめる硝煙(しょうえん)の霽(は)れるを待たず...
吉川英治 「新書太閤記」
...「霽(は)れたぞ」「起きろ」其処此処の岩間の蔭や木蔭から這い出して...
吉川英治 「源頼朝」
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