...以て子に甘い母の稱讚を得ようといふ下心が露骨に見え透いてゐるのであるから...
太宰治 「お伽草紙」
...露骨に言へば使用人だ...
太宰治 「津軽」
...この東京人の最も厭(いと)う無躾なところが露骨に発揮されている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そいつを露骨に云わないで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...さう露骨には云はない迄も...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...だがこの特色は政治的判断になると最も露骨にその欠陥を暴露する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ヒューマニズムという言葉の人間中心主義的・相対主義的・尚且つ反インテレクチュアリズム的・ニュアンスを最も露骨に告白している...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...最も露骨に物語っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...露骨に現わされたことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一つは営業ぶりの横暴と不親切が田舎に住んで見るとそれも露骨に解る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...どうしてあれほど露骨に破裂したのだろう...
夏目漱石 「明暗」
...彼がその同胞なる米国人を警戒するに親切であることは、彼の従来の著書に現われているが、かくも露骨に、しかも外国人にあてて自国人の欠点を忌憚(きたん)なく述べた彼の勇気は実に敬服の至りである...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...それが露骨にあらわれた...
蜷川新 「天皇」
...嘲(あざ)けりを露骨に出す...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...露骨にあらわれていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...細い腰を露骨に揺ってみせたりした...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...露骨に眼光に怒りを含めて由良を睨みつけながら...
横光利一 「馬車」
...露骨に持っただけなんですね...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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