...その買弁的性格をますます露骨に現わしておるのであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...然し親切相に露骨になり此世以上のものを浮き立たせる...
千家元麿 「自分は見た」
...私ら中年者は中年の恋を露骨に歌います...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...人間がお互に根本の自己を露骨に現はすといふ処から出発して来なければならない...
田山録弥 「脱却の工夫」
...あり余る程沢山に露骨に含んでいる...
戸坂潤 「科学論」
...資本主義社会の本質をなしている物質文明・機械文明は終焉するどころか益々露骨になって行くに過ぎない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ヒューマニズムという言葉の人間中心主義的・相対主義的・尚且つ反インテレクチュアリズム的・ニュアンスを最も露骨に告白している...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この主義は文芸の世界に最も露骨に強力に現われやすい...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...ことにこうまで露骨に出ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...どっちにしても、結局の目的は主観であって、それを描き出すのが主だとすれば、間接のまだるっこい画など描かずに、直接の主観をじかに出して、露骨に訴えたり、叫んだり、主張したりする方が好いじゃないか、と多くの主観主義者は考えるのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...永年の宿願がかなったのであるから、露骨に、不器量な顔をほころばせて、どんなつまらないことにも、うれしげに、げらげら笑った...
火野葦平 「花と龍」
...彼等の泳ぎ方は馬のやうだなどと露骨に罵倒した...
牧野信一 「或る日の運動」
...来世のお妨げになることをしてはあなたの罪も大きくなりますよ」そのことと露骨にお言いにならないのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もっと露骨に言ってしまえば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...随分と露骨にいってしまうのだが...
柳田国男 「こども風土記」
...「露骨にいいますと...
吉川英治 「三国志」
...しかし先生はそれだけを露骨に発表することを好まなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...憤怒など先生の露骨に現わすことを好まないものが...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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