...彼はおもむろに太刀の柄から手を離すと...
芥川龍之介 「偸盗」
...そしてこれを私の一層不分明に一層不明瞭に把捉する餘のものから分離するならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そして私は対象・方法の関係に於てこのような運動とこのような否定との離すことの出来ぬこの規定を指摘した...
戸坂潤 「科学方法論」
...少なくとも多少でもこの現実を遊離するのを立前とする論理とが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...からつき離す必要があるだろう...
戸坂潤 「読書法」
...引き離すことができなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...敷島を手から離すことがなかった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...俺はこの二人を気持の上で切り離すことが出来ないのだ...
豊島与志雄 「反抗」
...土佐とよむは、聲音に於て最も適へども、地勢隔離すれば、余は姑らく之を和名鈔の近江國伊香郡遂佐郷に擬すべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...神の合わせ給いしものを人が離すことはできません...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...これじゃ手もなく親子を隔離するために学問させるようなものだ」学問をした結果兄は今遠国(えんごく)にいた...
夏目漱石 「こころ」
...当分河内屋から眼を離すな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...窓越しの私の身體が崩れて手を離すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...分離することができないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
......
波立一 「動員令」
...私は曲芸でもして見せるかのやうにそつと煙草を唇から離すと...
牧野信一 「痴想」
...立ててあると螺旋ですが手で下へ押付けるとちょうど渦巻のような形(かた)ちになり手を離すとピンと伸び上って元の通りになります...
村井弦斎 「食道楽」
...もう否応(いやおう)はあるまいのう……」森啓之助が手離すとともに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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