...故意(わざ)と手から離すに忍びないというようにかたく握りしめたりしていましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...あはびを岩より離すには骨製の篦(へら)或は角製の細棒(ほそぼう)抔を使ひし事も有るべけれど...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...讀者の心をできるだけ感覺から引き離すために...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...からつき離す必要があるだろう...
戸坂潤 「読書法」
...無理に引き離すんですから...
豊島与志雄 「子を奪う」
...人を昔の魂から遠く引離すものはない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...天神下の家を手離すことも...
豊島与志雄 「自由人」
...一寸でも眼を離すとまた下ってくる...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...土佐とよむは、聲音に於て最も適へども、地勢隔離すれば、余は姑らく之を和名鈔の近江國伊香郡遂佐郷に擬すべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ディオゲネス型の何れもこれを足場に政治行動から遊離する基盤をもっているのである...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...何かしら手離すのが惜しい...
中島敦 「かめれおん日記」
...地理や歴史を分離することが...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...平次の手から取られた裾を自棄(やけ)に引離すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「棒を離すな! 板を踏み外すな!」群衆に向つてBは...
牧野信一 「素書」
...このやうな意識は無限なるものの意識と離すことが出來ぬ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これ白え米の飯だよう! 米の飯だぞよう!弥造 よけいなことをするねえっ! (と女房の腕を青竹で叩き離す...
三好十郎 「斬られの仙太」
...彼がポンと離すと共に...
吉川英治 「剣難女難」
...王侯に奉仕する戦士とが分離するに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
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