...摩擦をして或る働きを起さすのも此の二つの電気の原質を離す方法なのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「では、云つて御覽」と、手を離す...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...幾人かの大人物と顧問官を君側から引き離すという口実を用いました...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...事物の本質と合体していてそれと離すことはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...離すのをびくびくしてるんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...また同時にすべての先入見から引離すことができまた引き離すことを欲する人々だけに讀まれるやうに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...彼にとっては寸時も傍(そば)を離すことのできない愛妻の記念であった...
徳田秋声 「縮図」
...夫がぞくしている時代的な系列から引き離すことが必要である」(Durkheim, Les rgles de la mthode sociologique, p. 154)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...類や種――それは術語としての概念と離すことは出来ない――とは無関係である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...* あるカント学徒は三次元性と空間=延長とを切り離すことによって...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...この二つのものを如何に分離するかという処に力点を置いているということは...
戸坂潤 「社会時評」
...穏やかにジャックリーヌをオリヴィエから引き離すことも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...八五郎の胸倉を離すと一足飛びに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...畜生ツ」「誰が離すものかツ」絡(から)み合ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それがまたいつか僕を彼から引き離すやうなことになるかも知れんね...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...所詮(しょせん)自分とはどうしても切り離すことのできない存在であることを...
松濤明 「再び山へ」
...そしてつかんだものは決して手離すことなく豊饒になってゆく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十四歳をまだ越えていないような少年たちを親たちが手離すかどうか...
和辻哲郎 「鎖国」
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