...――あれほど離すと云った癖に...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...その時がすなわち二政党の分離する時であることは...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...福子さんが離すのいやゝ云ふてなさると云ふのです...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...この観念と現象の観念とを機械的に隔離する形而上学(ヘーゲルが使い始めた意味に於て)的な論理からの誤った帰結の一つに他ならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...内容と表現とは切り離すことの出来ないものだから...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...異なった人間の身体をたがいに引き離すひそかな反感...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分を人間から引き離すもののほうにより感じやすかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は時に大地から身を離すと...
中井正一 「過剰の意識」
...そこにはこの共同を破るものも二つの中心を引離すものも全く無い...
波多野精一 「時と永遠」
...父親がいて離すのもいけないと思って我慢はしてるのだけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...手を離すな」山内が必死になって叫んだ...
久生十蘭 「ノア」
...おれたち二人を離すことは出来ない)一種狂気じみた興奮の中で...
火野葦平 「花と龍」
...時間の最初の出現は可変的事物の継起とは決して切り離すことはできないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...聡明(そうめい)な父は隔離するようにして親しませなかったのであったと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僕はどうしても二人から目を離すことが出来なかった...
森鴎外 「百物語」
...飛び道具を離す二の手はあるまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一つ一つ(も)ぎ離すと振り退(の)けるようにして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仏徒の心情と離すことのできないこの画に対して...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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