...己れ自身の隠栖(いんせい)の地を求めたゝめであった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...亡キ父母ノ隠栖ノ跡ヲ妄リニ毀(こぼ)チ去ルノハヨクナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...クリストフの隠栖(いんせい)を見出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然るにわれは早くも心(こころ)挫(くじ)けてひたすら隠栖(いんせい)の安きを求めんとす...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...この地に隠栖(いんせい)を致しましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかにはポリドールのスレザークの「隠栖(いんせい)」が名演だ(五〇〇三〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...諸友は頻りに隠栖(いんせい)を勧めた...
平出修 「計画」
...諸友は頻(しき)りに隠栖を勸めた...
平出修 「計畫」
...恒河の辺(あたり)に隠栖(いんせい)修道して死んだというのが一伝で...
南方熊楠 「十二支考」
...引き締まりのない隠栖になってしまってはいやであるし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一平民の質素な隠栖者になろうとするのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隠栖(いんせい)の場所は行平(ゆきひら)が「藻塩(もしほ)垂(た)れつつ侘(わ)ぶと答へよ」と歌って住んでいた所に近くて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どこよりも風景の明媚(めいび)な須磨の浦に源氏の大将が隠栖(いんせい)していられるということを聞いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...意外な政変のために御隠栖(いんせい)になっております土地を今日通ってまいります...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏が須磨に隠栖(いんせい)をしていることを聞いて妻に言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛宕郡一乗寺村養源寺に隠栖し...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...子孫があった点や隠栖(いんせい)した土地の縁故を考えても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...隠栖(いんせい)しても一かどの権式も生活力も持っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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