...それほど特に警戒する必要があるとは思われませんが――あなたはどう云う理由で...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...この「忘八蛋(ワンパダン)」警戒する必要がある...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...なにしろ国籍のあやしい者がぬからぬ顔で入りこんでくるのを警戒する必要があったし...
海野十三 「爆薬の花籠」
...その間多少の尾行をつけて厳重に警戒するのだろうと思っていた...
大杉栄 「日本脱出記」
...次にはヤマネズミを警戒する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...男にへんに警戒するような様子もなく...
太宰治 「雀」
...その生徒にさえ警戒する必要は認めていなかったのでした...
太宰治 「人間失格」
...警戒するやうに僕をぢつと見返してゐた...
田畑修一郎 「南方」
...併し又物理学が「直接に認識し得る」という誤謬に陥り易い時之を警戒するものはカントの時間及び空間の表象の思想でなければならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...とくにこの点を警戒する必要があるといわれている...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...すこし警戒する姿勢になった...
火野葦平 「花と龍」
...もしあんたが的だったら警戒することだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...心理的研究の價値の過重といふまことに屡々現はれる危險に對して警戒するために...
三木清 「歴史哲學」
...この方面を警戒するように言われて...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...私が自身の弛緩(しかん)を警戒する敏感さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人が警戒する方が当り前で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...訶和郎は奴国の追い手を警戒するために...
横光利一 「日輪」
...由良を警戒するように彼から少し放れて歩き出した...
横光利一 「馬車」
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