...久しぶりで自分の隠れた力が...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...水を切った手が濡(ぬ)れたまま飛魚(とびうお)が飛ぶように海の上に現われたり隠れたりします...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...いくら逃げ隠れたところで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...女達の姿は紫の霞に隠れたり見えたりしながら宮中の方へ流れるように行った...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...その場所――誰だってこの深夜の巴里(パリー)サミシェルの「隠れたるラ・トト」でよもや日本語をぶつけられようとは思うまい――と...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼自身の改心のために何か隠れた教訓が含まれていることは少しも疑われないので...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...あまり有名ではないが隠れた科学者文学者バーベリオンの日記とかいうものがそうである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...フランスの隠れたる源泉を瞥見(べっけん)し始めたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は慌てて障子の影に隠れた...
豊島与志雄 「古井戸」
...隠れたのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...見えたり隠れたりして...
夏目漱石 「草枕」
...隠れた入り口の上を蔽っている灌木の蔓(つる)がからみつくのを押しのけて...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...鳥の巣のやうに隠れたかの位置が後ろ暗い自分の心持に応はしく思はれて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...規則や理性や模範にしばられない・隠れた・自然の・普遍的な・特質によって善良でなければならない」というのが真実ではなかろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実は隠れたる由来(ゆらい)のあったことかも知れぬのである...
柳田国男 「こども風土記」
...夢が何等かの隠れたる原因無しに...
柳田國男 「夢と文芸」
...みんなどこかへ隠れたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...物置小屋の隠れたる名工...
吉川英治 「山浦清麿」
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