...山々峰々が碧瑠璃の虚空へ宛然(さながら)定規など置いたように劃然と際立って聳えて見える...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...またそのときほど際立って美しいことはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大略であることから激烈さがかえって際立って想像され...
高見順 「いやな感じ」
...ひときわ際立ってくさい...
高見順 「いやな感じ」
...別に際立ってどうと云う身じまいもしませんけれど...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...それらのいずれも他を排して採らねばならぬほど際立って優れていないと断言し...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...仁科博士の文章は水際立っているようだ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...水際立って目につくような...
豊島与志雄 「紫の壜」
...商売柄身のこなしの鮮やかな水際立って美しい女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこでそう際立って大きな鈍い物音はしなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...痩せた肩つきとが際立って見え...
室生犀星 「三階の家」
...際立って嬌(なまめ)かしくみえた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...稽古のつけかたもきびしく水際立っていたし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...際立って精彩を放つのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...その的確さと鋭さは水際立っていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...そこだけ際立って赤い唇などが...
山本周五郎 「へちまの木」
...それが他の六人のなかで際立ってみえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...だからこの少年の容貌の端麗さに驚かされた私の眼は、その次の瞬間に、本能的に少年の服装に移って行ったが、これも亦、際立って異様で、見事なものであった...
夢野久作 「暗黒公使」
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