...矢車の花の色に際立って...
泉鏡花 「婦系図」
...またそのときほど際立って美しいことはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...長い赤い顔の上下に髪と鬚(ひげ)が際立って白い...
谷譲次 「踊る地平線」
...ここでもやはり際立って目につくのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...際立って意気に見せていた...
徳田秋声 「爛」
...くっきりと際立っていた...
豊島与志雄 「悪夢」
...水際立って目につくような...
豊島与志雄 「紫の壜」
...その中で特に際立って丈の高い孔子の姿を認め得た時...
中島敦 「弟子」
...商売柄身のこなしの鮮やかな水際立って美しい女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼鼻立ちも際立って美しいとは言えませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その中に在った今日の Hippeastrum(ジャガタラズイセン属)の者が一番際立って壮麗な花を開いて王者見たいな位置を占めていたためその類を特にアマリリスと俗称するようになったのである...
牧野富太郎 「植物記」
...際立っているようで却ってものかなしく...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その的確さと鋭さは水際立っていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...際立って高い風格があらわれていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...窓の外をはるかに横切る電車の音ばかりが急に際立って近付いて来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...も早や現実に倦怠を感じた画家の抽象性が際立って見えていた...
横光利一 「旅愁」
...際立って頬骨(ほほぼね)の目立つ顔を持った痩身(そうしん)の男であった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...際立って風があるでもないに...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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