...またそのときほど際立って美しいことはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ひときわ際立ってくさい...
高見順 「いやな感じ」
...われ/\と同じ色の皮膚を持った彼等が一見似合いそうにもない武家時代の派手な衣裳を着けた時に如何にその容色が水際立って見えるかと云う一事である...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...めっきり顔や目などに色沢(つや)や潤いの出て来たことがお増の目に際立って見えた...
徳田秋声 「爛」
...商売柄身のこなしの鮮やかな水際立って美しい女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...変化はとても唐突で環境の違いが余りにも際立っていたので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...役者が此ういふものになると際立ってまづいことなどもあるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは際立って、ほとんど原始的に、ほっそりした裸の男の子で、彼女の乳房をもてあそびながら、見る人にさかしげなながしめを向けているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...際立って発達して...
宮本百合子 「暁光」
...北国生れの色白な顔に際立って大きい口元を動かし...
「小祝の一家」
...何一つ際立って人の目を惹(ひ)くことのない人であった...
森鴎外 「二人の友」
...却って際立って見える下腹や...
山本周五郎 「青べか物語」
...おもながの顔は眼鼻だちが際立っていて...
山本周五郎 「青べか物語」
...稽古のつけかたもきびしく水際立っていたし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...際立って精彩を放つのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...槍を持ち直してからのすばやさは水際立っていた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...ここのは特別に際立って鮮やかだった...
横光利一 「旅愁」
...竈(かまど)の数が際立って増加している...
吉川英治 「三国志」
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