...二十八のフランシスは何所(どこ)といって際立って人眼を引くような容貌を持っていなかったが...
有島武郎 「クララの出家」
...そのばか馬(ま)をこっちに投げてくれ」という西山の声がことさら際立って聞こえてきた...
有島武郎 「星座」
...洞窟の暗い入口が一層際立って見える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...矢車の花の色に際立って...
泉鏡花 「婦系図」
...この頃際立って私にわかってきたのは...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...際立って耳についた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...頬骨(ほおぼね)が際立って高く見えた...
徳田秋声 「足迹」
...仁科博士の文章は水際立っているようだ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...妹たちを拔いて一段と際立って見えた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...廊下が際立って美しく拭きこまれ...
豊島与志雄 「死ね!」
...その光は物影とくっきり際立って見られる都会のと違って...
豊島与志雄 「道連」
...一つだけ際立って苔が剥げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...際立っていゝのはゐない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...はっきりと際立っておられた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...兼ちやん余り騒ぐもんだから逃げちゃったかしら……」闇の中で男の身繕(みづくろい)が際立ってザワついた...
矢田津世子 「反逆」
...際立って嬌(なまめ)かしくみえた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...彼女の寒笑に対する態度は際立って凛とし...
山本周五郎 「新潮記」
...際立って風があるでもないに...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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