...君と僕らとを隔てる五...
芥川龍之介 「出帆」
...而も猶彼等と聖者とを隔てるものがこの傲慢の罪に在るのではないと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そうして何の隔てるものもなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いつのまにか映画と実際との二つの世界の間を遠く隔てる本質的な差違を忘れてしまっているのである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...それゆえに、倒れかかってる大部分の民衆と、歩きつづけてる優秀者らとを、分け隔てる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛情を隔てるバリケードを築いている...
永井隆 「この子を残して」
...外の電車通りと運動場とを隔てる囲いには...
中島敦 「プウルの傍で」
...李陵は己(おのれ)と友とを隔てる根本的なものにぶつかっていやでも己(おのれ)自身に対する暗い懐疑に追いやられざるをえないのである...
中島敦 「李陵」
...生死境を隔てると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事務室と中央階段とを隔てる廊下をKが通ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...二部屋隔てゝゐたにも拘らず私は一語々々聞きとつた――西印度(にしインド)の家屋の薄い仕切(しきり)は彼女の狼のやうな叫び聲を隔てるのにほんの僅かしか役に立たなかつたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ヒトと貧乏人を隔てる湾のかけ橋だったりする...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...そこで服薬の時間は少くも八時間を隔てるといふ規定によると...
正岡子規 「病牀六尺」
...この歴史観はもと時を隔てるにつれて釈迦如来の感化力が次第に衰えてゆくことを示すものであろうが...
三木清 「親鸞」
...その三之丞とわかれて峠を隔てると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...隔てる相手を踏み破って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それらを分け隔てる地平線が見えなくなってしまうからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...都市と本来の山際とを隔てる低くなだらかな麓の丘に沿って左右に目を走らせた結果...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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