...愁歎の声があからさまに随処に起る有様でございましたのに...
太宰治 「右大臣実朝」
...随処為主の心境に近いか遠いかによる(その心境になりきることは到底望めない...
種田山頭火 「行乞記」
...句材は随時随処にある...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...随処の勝区を訪尋し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...随処に指摘出来るだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...又世界の随処に自我を見る自由が之だ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こうした傷心の風景が随処に見られた...
中島敦 「光と風と夢」
...拘々(くく)として随処に齷齪(あくそく)たらしむるにある...
夏目漱石 「草枕」
...随処(ずいしょ)に動き去り...
夏目漱石 「草枕」
...近頃に至って始めて随処任意の庶境(しょきょう)に入(い)ってはなはだ嬉しいと自慢するんです...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あたくしは随処(ずいしょ)に...
長谷川時雨 「紫式部」
...回想記にも雑講にも随処にこれを引用してゐる...
平田禿木 「趣味としての読書」
...卿に就いては一と言も云はず唯随処にあの金言...
平田禿木 「趣味としての読書」
...鶯花随処逐春晴...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...随処に自家の判断を実践に移して...
柳田国男 「木綿以前の事」
...随処(ずいしょ)に弔旗(ちょうき)が垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...随処にその姿を没し...
吉川英治 「三国志」
...『続紀(しょっき)』の内にも随処に見いだされる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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