...自分と云ふものゝ隅々にまで喰ひ込んで邪魔をするのだと云ふ自覚は...
伊藤野枝 「惑ひ」
...もっと文化が国の隅々にまで浸み込んだ時代が来るまでは...
中谷宇吉郎 「墨色」
...家の隅々にまで行亙(ゆきわた)ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こころの隅々にまで清(すが)すがしい風が吹きこんでくるようなうれしい思いがするにちがいない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...俺の探訪記はラジオの電波に乗って世界の隅々にまで報道される...
久生十蘭 「魔都」
...ロンドンの下町の隅々にまで活躍するに反して...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...この食堂の隅々にまで漂つてゐさうな...
堀辰雄 「旅の繪」
...口惜しさが五体の隅々にまで浸みわたって疼いていることがハッキリと分った...
正岡容 「小説 圓朝」
...全国の隅々にまで分配されるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...隅々にまで充ちわたっていました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...ほぼ全国の隅々にまで分布している...
柳田国男 「海上の道」
...僅かの間に全國の隅々にまで普及し...
柳田國男 「食料名彙」
...わずかの間に全国の隅々にまで普及し...
柳田國男 「食料名彙」
...田舎の隅々にまで伝わっているのみならず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...露路の隅々にまで這入って来ると...
横光利一 「上海」
...國土の隅々にまで浸透してゆくわけはない...
吉川英治 「折々の記」
...日本の隅々にまで...
吉川英治 「随筆 新平家」
...欧米人は三百年の歳月を費してこの科学の精神を生活の隅々にまで浸透させて行った...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索