...Fr Sich は An Sich を蠶食し陷沒せしむるものと云ふことが事實ならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人生觀上の惱みに陷る者が少くありませんでした...
石川三四郎 「浪」
...從つて一般的怠惰に陷るであらう...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...彼等はただ一人を打ち倒して他の者共をそれと同じ運命に陷る恐れで戰慄させる...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...陷落より生じたるが...
大町桂月 「十和田湖」
...東京帝國大學の支那學者迄が之と同樣な誤謬に陷つて居ることは困りものである...
橘樸 「支那を識るの途」
...斯樣なことにして陷れ/\してやる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...恥なり! むしろ黒き土こゝにわが爲口開け! 415その運命に陷るはむしろわれらに優ならむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其の多數が甚しき附會に陷らずして...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...中盤惡手から駒損となり玉再再ならず窮地に陷つて...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...幾度か氣を喪(うしな)つては何刻となく深い眠に陷(お)ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新三郎の陷ち込んだ穴を覗きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...極度の憂鬱症(メランコリー)に陷つたのも考へられることでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八方手を盡して陷(おとしい)れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この缺陷は第一に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...絶對的な不合理に陷ることなしには否定され得ぬところの必然的な...
三木清 「歴史哲學」
...おれは能なしだ……』彼は飽くまでも自分を陷れ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...これではと私の常に行(や)り馴れて居る催眠法をいろ/\と行(や)つて辛くもとろ/\と夢うつゝの裡に睡るとも覺めるともなき状態に陷つて了つた...
若山牧水 「姉妹」
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