...併し私には此等の人の内省に立入つて其缺陷を指摘するの資格もないし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...而して體質の健康な彼れは井田よりも少し早く深い眠りに陷つて居た...
有島武郎 「半日」
...すべてこれらの諸階級は漸次プロレタリヤに陷る...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...我に歸つては又人事不省に陷つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...また陸上にトロイアの郷に十一陷れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...思ひがけぬ窮地に陷らねばならなかつたのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...プーチヤチンも日本下田で船をつくらねばならぬ窮地に陷らうとは考へてゐなかつたにちがひない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...是れ殆ど常務委員を死地に陷れたるものに非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分の心は其時平生の權威を保つに足らぬ大なる缺陷を生じて居たのだ...
長塚節 「教師」
...幾度か氣を喪(うしな)つては何刻となく深い眠に陷(お)ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな境遇に陷(おと)し込んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男でも女でも無一物のどん底に陷(おちい)つたとき...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それは肉體の缺陷に依るのか...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...ここに人間を主體的に把握しようとする者が最も屡々觀念論に陷るに至る理由が隱されてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...またそのときには社會的なものを重んずるといふことは單なる客觀主義に陷ることともなるであらう...
三木清 「歴史哲學」
...わが國民の中には祖國日本を不幸のどん底に陷れた原因は何處に在るか...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...人間的缺陷を暴露し...
吉川英治 「折々の記」
...滿洲から起つた清軍が北京を陷しさらに湖南湖北までを席捲した...
吉川英治 「折々の記」
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