...……――おい、木村さん、信さん寄っておいでよ、お寄りといったら寄っても宜(い)いではないか、また素通りで二葉屋へ行く気だろう――にはじまって、――ある雨の日のつれづれに表(おもて)を通る山高帽子の三十男、あれなりと取らずんば――と二十三の女にして、読書界に舌を巻かせた、あの、すなわちその、怪しからん……しかも梅雨時、陰惨としていた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...部屋全体が一場の陰惨な活人画だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その場の光景に一段と陰惨なおもむきを添えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あまりその筋が陰惨で...
妹尾韶夫 「「ザイルの三人」訳者あとがき」
...またしつこく戦闘開始するのも陰惨だし...
太宰治 「桜桃」
...この男をして今日ああいう偏執狂者(モノメニア)のごとき陰惨極まる厭人的な性格を作り上げていることから推せば………もう一つ今日なおこの失恋の痛手から...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その絵の景色には、普通日本人の頭にある京都というものは少しも出ていなくて、例えばチベットかトルキスタンあたりのどこかにありそうな、荒涼な、陰惨な、そして乾き切った土地の高みの一角に、「屋根のある棺柩(かんきゅう)」とでも云いたいような建物がぽつぽつ並んでいる...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...結局訳の分らぬ静に落ち付いた陰惨な苛ら立ちの感だった...
豊島与志雄 「群集」
...木下は陰惨な瞬きをした...
豊島与志雄 「二つの途」
...昼間は醜く、夕方はものわびしいが、夜は陰惨となる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...萎(しを)れ大根(だいこ)の陰惨さ...
中原中也 「山羊の歌」
...ムッとするような陰惨さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどく陰惨な気持にされたものです...
原民喜 「ガリヴア旅行記」
...どんな陰惨な建物だらうが...
原民喜 「災厄の日」
...が、恐らく、ひどく陰惨な、地獄絵巻の緑の微光につつまれてゐたのではないかとおもへるのである...
原民喜 「夏の花」
...声には陰惨な調子がまじり...
久生十蘭 「黒い手帳」
...コリンズは陰惨悲痛な描写をしている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後者は悲劇的で陰惨である...
和辻哲郎 「孔子」
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