...彼女は彼の陥穽にはまってしまった...
...会社の陥穽に気づけず、倒産してしまった...
...彼らは陥穽に陥る可能性があることを認識していた...
...陥穽に落ちても、自己嫌悪に陥ってしまうことはないようにしなければならない...
...主人公が陥穽から抜け出すためには、勇気と知恵が必要だった...
...陥穽(かんせい)に満ちた道を歩いてゐるのであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...優婉(ゆうえん)に円滑に男を自分のかけた陥穽(わな)の中におとしいれて...
有島武郎 「或る女」
...その危険な陥穽を避ける必要上から...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...こういう人物の張った陥穽(かんせい)に奥様はおかかりになった……いわば奥様の御受難であったということになるかも知れませんが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...どしんと深い陥穽(おとしあな)へ叩(たた)き落され...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...思ひもかけない陥穽の中に陥つて了ふやうな危険がある...
田山録弥 「小説新論」
...人生行路に横たわる幾多の陥穽に対する警戒の芽生えを植付けてくれたような気がする...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...陥穽(おとしあな)を掘っておいて...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...淫猥(いんわい)な陥穽(あな)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人を陥穽(かんせい)しようとするような奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...出られっこのない陥穽(おとしあな)だ...
夏目漱石 「坑夫」
...彼は吾(われ)知らず自分の拵(こしら)えた陥穽(かんせい)に向って進んでいながら気がつかず...
夏目漱石 「明暗」
...歪(ゆが)んだ掟(おきて)や陥穽(かんせい)のために...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...何かしらスバラシイ陥穽(おとしあな)の中に誘い込まれているのじゃないか……...
夢野久作 「白菊」
...数限りない砲弾の穴が作る氷と泥の陥穽(おとしあな)の連続...
夢野久作 「戦場」
...小さな陥穽(おとしあな)を作りかけているのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ついにわが軍を求めて陥穽(かんせい)に陥(おちい)らしめたか――」と...
吉川英治 「三国志」
...じつにこの野爪村の陥穽は...
吉川英治 「平の将門」
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