...放縦なる生活に陥れんとするものあるは戒むべきである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...兎角人間はさうしたはめに陥るやうに出来てゐるものではないか...
田山録弥 「山間の旅舎」
...その根本概念――因果的必然性――を困難に陥れて了っている...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...而も陥ったのは彼一人で...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...わたしは恐ろしい憤怒の状態に陥っているにもかかわらず...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...島は大混乱に陥った...
中島敦 「光と風と夢」
...俺たちの意志を超絶した睡眠という不可思議極まる状態に陥る...
中島敦 「狼疾記」
...何時の間にか軽い眠に陥った...
夏目漱石 「それから」
...しかし実地家(じっちか)の中にも同じ過(あやま)ちに陥(おちい)るものが多い...
新渡戸稲造 「自警録」
...うちつづく不運のためすっかり貧窮に陥っていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...しかしそれに次いで生ずる市場の過剰によって彼は同じ程度困窮に陥り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...判断は誤謬に陥り得るというところに認められるであろう...
三木清 「哲学入門」
...前後矛盾に陥つたまま...
三好達治 「銀座街頭」
...精神病的の発作に陥れられた当時の事から話すと……その大正十五年の四月の二十五日……呉一郎とモヨ子との結婚式の前日には『W』も『M』も姪の浜から程遠からぬこの福岡市内に確かに居た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今の貴方(あなた)の声だって這入ってますよ」「フフフ……」二人は又、沈黙に陥った...
夢野久作 「人間レコード」
...陥ちたのは当然だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...北ノ庄陥落の一別以来を...
吉川英治 「新書太閤記」
...建設中の大坂の町は非常な混乱に陥り...
和辻哲郎 「鎖国」
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