...邪道へ陥れたとでも解釈するよりほかはない...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...いたずらに国民が付加雷同して救うべからざる破滅に陥る様な事があってはならぬ...
大隈重信 「婦人に対する実業思想の急務」
...その上で午睡に陥っていた時...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その結果その子は夙(と)くに堕落し切ってしまうはずのものがまだともかくそこまでの深淵に陥らずに踏み止まっておる...
高浜虚子 「子規居士と余」
...俳句がだんだん俗に陥って一種の俳人臭味というごとき臭き味のできてくるのは取りも直さずこの根底のない超脱思想からくるのだと私は思う...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...旅順陥落ちかしと叫び...
太宰治 「惜別」
...氷山の一角に五体を強く打突けて人事不省に陥ったまま...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...今日はおぞくも伏兵の計(はかりごと)に陥れるを...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その運動の動機によって衝突に陥る処の...
戸坂潤 「科学方法論」
...それらにふたたび陥るのを免れるものではない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...社交家であるのみの社交家に陥れられてゆくのだ...
中原中也 「我が生活」
...悪しき者は益悪に陥りて...
福田英子 「妾の半生涯」
...頑固の便秘を起して重体に陥るものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...彼らの陥った驚くべきディレンマがこの結果を招いたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...三千何百の不良を養う東京の社会的欠陥はどれだけに大きいのであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...滅亡状態に陥りつつあるのだから……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まんまと敵の術中に陥るというもの...
吉川英治 「三国志」
...魚津はついに陥ちたりとはいえ...
吉川英治 「新書太閤記」
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