...妹たちは除夜の鐘を聞くまでは寝ないなどといっていたがいつのまにかねむくなったと見えて...
有島武郎 「或る女」
...辨天山で打出す除夜の鐘を聞いてから...
心猿 「荷風翁の發句」
...除夜の鐘でも聞いてからになるのではないかと危ぶまれた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...私はひとりしづかに読書しつつ除夜の鐘の鳴るのを待つた...
種田山頭火 「其中日記」
...その年の大晦日(おおみそか)の除夜の鐘の鳴り出した時であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...除夜の鐘が、ひっそり静まった夜の湿っぽい空気に伝わって来た...
徳田秋声 「爛」
...除夜の鐘が鳴り出しても...
徳田秋声 「のらもの」
...百八は旧を送り新を迎うる除夜の鐘の数であるのも面白い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...除夜の鐘鳴る頃雪歇みて益寒し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...僕は見てゐた除夜の鐘除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る...
中原中也 「在りし日の歌」
...除夜の鐘をきいてからお掃除をすませ...
久生十蘭 「魔都」
...そのうちもう除夜の鐘が鳴り出した...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...三〇)二五八八年の除夜の鐘が鳴っている...
山本周五郎 「青べか日記」
...除夜の鐘が……五つの寺の...
山本周五郎 「青べか日記」
...除夜の鐘にのんびりと福茶を祝うと...
山本笑月 「明治世相百話」
...下天地蔵(げてんじぞう)まだ除夜の鐘には...
吉川英治 「私本太平記」
...ことしの除夜の鐘を...
吉川英治 「私本太平記」
...もう除夜の鐘もすんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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