...はじめから降参しているもの...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...ニカノールは坂の中途までは用心深く馬を降ろして来たが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...人混の中を押合って降りていた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...小止(おや)みもなく紛々として降来(ふりく)る雪に山はその麓(ふもと)なる海辺(うみべ)の漁村と共に埋(うずも)れ天地寂然(てんちせきぜん)たる処...
永井荷風 「江戸芸術論」
...あなたの白い手冷くならんだ五指の甲でこの頬が打たれたい落葉に敲かれるシルクハツトは悲しげである凛乎と美しい反りで悲しげである一座の花形 美少女の平手に敲かれる道化役(ピエロ)の頬より悲しげであるキヤフエの紳士 白皮の手套に敲かれる酔漢(よつはらひ)の頬より悲しげであるねがひは降りしきる落葉素裸に立つ僕のからだは悲しげである...
仲村渠 「ねがひ」
...梅雨(つゆ)に入(い)って二三日凄(すさ)まじく降った揚句なので...
夏目漱石 「それから」
...彼女はわざわざ下まで降りて行った...
夏目漱石 「明暗」
...風呂場へ降りて行きました...
野村胡堂 「江戸の火術」
...朝までに降り止んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其處から又少し降りると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな所で車を降ろされるのかと思ふとうんざりした...
北條民雄 「道化芝居」
...ちょうど今日のような大雪が降った揚句(あげく)だったそうですが...
夢野久作 「復讐」
...雪が降ったらしく...
夢野久作 「復讐」
...裏手の石垣から小舟に降りて大川へ逃げのびた...
吉川英治 「剣難女難」
...関羽の陣門へ降っていた...
吉川英治 「三国志」
...千種家の門で馬を降りた...
吉川英治 「私本太平記」
...田へ出て来ると、弥作は、老母や荷物を、やおら降ろす...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ぞく/\と寒さの募る夕闇に漸く峠の麓村栃本といふへ降り着いた...
若山牧水 「木枯紀行」
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