...人間並にゃ附合えねえ肩書つきの悪丁稚(あくでっち)を...
泉鏡花 「婦系図」
...お附合でやはり庭に降りて来て...
犬養健 「朧夜」
...町内のお附合いですもの...
内田魯庵 「最後の大杉」
...睛れの日に着る物の一通りは持つてゐないと附合が出來ないんです...
竹久夢二 「砂がき」
...これからも附合ってくれ...
太宰治 「酒の追憶」
...附合いを派手にして日夜顕官に饗応(きょうおう)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...周さんとばかり附合っているからいけない...
太宰治 「惜別」
...また、あの田舎(いなか)ダンディと誤解せられていた矢島君も、その後、附合ってみると、ただ、ひどくまじめな人で、いつか周さんが仙台の人に就いて批評していたように、「東北の雄藩の責任を感じて、かたくなっている」だけなのである...
太宰治 「惜別」
...その女のひとたちと附合って来たのです...
太宰治 「人間失格」
...身辺の者との附合いに於いて...
太宰治 「未帰還の友に」
...よく落着くだらう」「――」「飛んだ獸(けだもの)に附合ひさせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの女は多勢の男へ附合つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町内附合ひも出來なくなつてしまひました」「――」「三人目は浪人の石澤金之助...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...来るをば待かねて結城さん今夜は私に少し面白くない事があつて気が変つてゐまするほどにその気で附合てゐて下され...
樋口一葉 「にごりえ」
...他人を交えず世間の附合(つきあい)は少く...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...女郎買ひなら何時でも附合ふ――だつてさ...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...その附合せは上等の仏蘭西豆(ふらんすまめ)か何かでセリーソースをかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...そういう御馳走にはボイルドフィッシを拵えるにも白葡萄酒(しろぶどうしゅ)ばかりで蒸してフレッシバターを塗って色々の附合(つけあわ)せをしますからお魚一人前が一円以上かかります...
村井弦斎 「食道楽」
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