...その肉附きの豊かな肩へ...
芥川龍之介 「母」
...真白な肉附きの好い肌が役者のように美くしかったので...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...遠慮なしに沢山おあがり……」こういわれて初めて気が附き...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...時には朝晩立つことがあるので、私も気が附き、その人の人品(じんぴん)を見覚えるようになった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...持参金附きは結構だけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...誰ぞさっきからもう一人電話口に附き添うてるあんばいで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ボブは晴れ晴れしい顔附きでそれを注いでしまった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...――彼は肱附き椅子に腰かけたからだを前に乗り出して...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...足附きグラスを檜山の前に差し出しました...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...まア本当のお附き合いです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...近く足を洗ふお由良も最後の奉仕の心算(つもり)で一日店を休んで龜戸の藤見に――それも三四人の友達附でやつと附き合ふ約束のできたところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...桂二郎さんに引とられこの間それも縁附きました...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...表附きは明(あけ)っぴろげではなく...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...戸口のところに陳東海が朱房の附きたる匕首を振翳(ふりかざ)して立ちはだかり居るなれば...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...チクリとしたので気が附きました...
牧野信一 「蚊」
...附きまとつて来るんぢや無いだらうか...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...どこからともなく附き纏われまして生きた空もなく逐(お)い廻わされました時の...
夢野久作 「斬られたさに」
...自分も夜ひるわかたず現場に附きっきりだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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