...たといそれ以前に渡ったものがあったにしてもそれよりおよそ八十年前の(伏姫が死んだ年の)長禄(ちょうろく)の二年に房州の田舎武士の金碗大輔がドコから鉄砲を手に入れたろう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「君は大いに福禄(ふくろく)がくる...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...君主とその君主から俸禄を与えられてそれに奉仕する官人との関係をいったのであり...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...既に藩許を得るも未(いま)だ旅券を得ず、彼毫(ごう)も遅疑(ちぎ)せず、曰く、「一諾(いちだく)山よりも重し、俸禄捨つべし、士籍擲(なげう)つべし、国に報ゆるの業、何ぞ必らずしも区々常規の中に齷齪(あくさく)するのみならんや」...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...吾人(ごじん)は元禄(げんろく)時代の美術を鑑賞するに当り一蝶(いっちょう)及び宗(そうみん)らの制作に関して俳諧の感化を拒みがたしとなさば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...年こそあまり違いませんが、貫禄も、威厳も、さすがに人を圧して、平次の頭は自然に下がるばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬の嘶きを「イ」で写す伝統が元禄の頃までも絶えなかったことを示す適例である...
橋本進吉 「駒のいななき」
...もしも今の上士の家禄を以てこれを下士に附与(ふよ)して下士従来の活計を立てしめなば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...「元禄忠臣蔵」を読み終る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...再興された家禄はその半分の四百五十石...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...食禄(しょくろく)半減...
山本周五郎 「竹柏記」
...――共に永禄元年正月生れの今年二十五歳だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここにいる微禄(びろく)の少壮な目付たちは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――元禄十五年へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...すでに父の無二斎の折に宮本家は主家の禄をうけていないし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...生涯安楽な大禄にありつけることはあきらかだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...禄も家もわが子にも離れるような失敗になってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お上の禄に縛られていては思うように働けませぬ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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