...最後に彼は元禄二年にも――「奥の細道」の旅に登つた時にもかう云ふ句を作る「したたか者」だつた...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...野口君もけふは元禄袖(げんろくそで)の紗(しや)の羽織などは着用してゐない...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...眼は垂れて福禄寿(ふくろくじゅ)老人のようになって来る...
田中貢太郎 「仙術修業」
...僕知る所葉山左内なる者、食禄五百石、班(はん)中老に列す、その齢(よわい)また已(すで)に六十余、官暇あれば出でて大洋に漁す、常に曰く、「海島の士かくの如くならずんば、事に臨んで用を済(な)さず」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...元禄(げんろく)以後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何百石の禄をヌケヌケと食(は)んでは居られません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...封禄の授受のある限りは少しも不合理と考えられぬ観念であった...
本庄陸男 「石狩川」
...微禄の前身をさらけだすような羞恥(しゅうち)であった...
本庄陸男 「石狩川」
...森氏では枳園が此年禄を失つて江戸を去つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...食禄二百石八人扶持...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それがもう元禄の俳諧のように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...どれも天禄(てんろく)を完うして終ることができまい...
吉川英治 「三国志」
...かつて織田家の禄(ろく)とては一粒も喰(は)んでいないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...大力士らしい貫禄は充分だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...元禄年中の城主柳沢吉保(やなぎさわよしやす)も...
吉川英治 「夏虫行燈」
...小禄でも今の江戸では...
吉川英治 「宮本武蔵」
...丈八郎は、米沢城の乾門(いぬいもん)番士、禄(ろく)は、高々百石たらずである...
吉川英治 「無宿人国記」
...初めて数百石より数千石に至る高禄がある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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