...畳に附たる血の痕(あと)あり...
泉鏡花 「活人形」
...浮島のある池の附近には倒れ重なつた半腐りの幹や枝の間から脊の高い細い樹がよろめくやうに生えてゐます...
江南文三 「佐渡が島から」
...野田武蔵は大いに勢い附いて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...儀理を述べかた/″\妹の附添を連れて來た...
長塚節 「十日間」
...附き合つてくれるかい――は水臭いね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢心地で拾ひ上げると――あの娘(こ)の附け文と思ひきや――」「思ひきや――と來たね」「學があるとツイ斯んな言葉が出て來ますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこまでは全く氣が附かない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...レースの附いたシャツを着て...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...附記...
牧野信一 「ブロンズまで」
...そいつは好く気を附けなければいけないぜ...
牧野信一 「妄想患者」
...悪るかつたのかしら? と始めて気附いた...
牧野信一 「雪景色」
...つまり怒は憎みの倫理性を基礎附け得るやうなものである...
三木清 「人生論ノート」
...県庁からお宿を仰附(おおせつ)けられましたのは...
森鴎外 「蛇」
...越前の福井附近でままごとをジャジャンコ...
柳田国男 「こども風土記」
...これは人情からいっても止むを得ないであろう……巻物の裏一面に何かキラキラ光る淡褐色の液体を塗ってある上に指の跡みたような白い丸いものが処々附いているようであるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...藤沢あたりから左のお乳が痛み出したっていうの……それでお附きの医者に見せると...
夢野久作 「一足お先に」
...この知識を利用した人々の資本及び勤労に附加せられた火の物理的作用の結果である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...鹿児島到着から八十余日後の十一月五日の日附を持ったものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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