...之を附するに中三権頭兼遠を以てしぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...臆病らしい眼附をして其紙と健の顏を見比べた...
石川啄木 「足跡」
...まるで気附かないでいたが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...国王附の御寝間係は頭を横にふつた...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな憎悪感に気附く事はなはだ疎いものである...
太宰治 「お伽草紙」
...ええと、ことしの勘定は、」と言って、書附けを差出し、寝ているのを引起して、詰め寄って何やら小声で談判ひとしきりの後、財布の小粒銀ありったけ、それに玉虫色のお羽織、白柄(しらつか)の脇差、着物までも脱がせて、若衆二人それぞれ風呂敷(ふろしき)に包んで、「あとのお勘定は正月五日までに...
太宰治 「新釈諸国噺」
...むこうからも私を見附けたのか寄って来た...
田中貢太郎 「妖影」
...一々はっきり言い附けられた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...着物越しに感じられる厚ぼったい肉附や...
豊島与志雄 「反抗」
...向うへ行って附ける味噌まで用意して行こうという騒ぎでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...塩尻附近の猪追(ししお)いに持ち出して成功した記録があるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに彼女は自分の財産を寄附したといふことを此處で述べておいたがいゝだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...分裂者は分裂に気が附かない...
三好十郎 「冒した者」
...僧となつて越後国蒲原郡見附在小栗山村真言宗不動院に住し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...町で聞き附けずにはゐないだらう...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...夫に打っ附かろうと思った鋭鋒(えいほう)は次第に挫(くじ)けて来た...
森鴎外 「雁」
...黐竿(もちざお)の尖(さき)をつと差し附けるような心持がする...
森鴎外 「食堂」
...最後に私は附け加えましょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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