...闥(ドア)を排(ひら)きて...
泉鏡花 「海神別荘」
...たちまち闥(ドア)開けて...
泉鏡花 「海神別荘」
...隣室に忍んでいる用心棒が私の背後の闥(たつ)を排して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そしてそのままつかつかと足速に扉の方に近付いて私の方も振り向かれずにそのまま闥(とびら)を排してしまわれた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...闥(こもん)を開けて入ってきた者があった...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...闥(たつ)を排して眼(まなこ)を射れば――黄金(こがね)の寝台に...
夏目漱石 「虞美人草」
...演奏者が闥(たつ)を排(はい)してわが室(しつ)に入らんとする間際(まぎわ)になおなお烈(はげ)しくなった...
夏目漱石 「野分」
...その代り肥った吉川夫人の影法師が頭の闥(たつ)を排してつかつか這入(はい)って来た...
夏目漱石 「明暗」
...闥(ドア)を押して入った一人...
野村胡堂 「女記者の役割」
...会長室の一方の闥(ドア)を開けました...
野村胡堂 「女記者の役割」
...「これで安心とは何(ど)うして言えないのです」闥(ドア)を通して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...乾闥婆(けんだつば)...
南方熊楠 「十二支考」
...女端正好く舞い多く乾闥婆の妻たり...
南方熊楠 「十二支考」
...ヒンズ法に男女法式に拠らず即座合意の結婚を乾闥婆と称え...
南方熊楠 「十二支考」
...その妻女艶美でしばしば貴人に御目留まる賤民乾闥婆と呼ばるるあり...
南方熊楠 「十二支考」
...その守護神を馬形としてまた乾闥婆と名づけ...
南方熊楠 「十二支考」
...己は闥(たつ)を排して闖入しようとしたことが二十度(たび)にも及んだだらう...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
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