...また人の世の道なかば闇路(やみぢ)の林ゆきまよふ惱(なやみ)の人を導きて歡樂山(くわんらくざん)にしるべせよ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...小狐聲も低く母見ぬ闇路を庭にかくれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...たださえ暗い胸の闇路(やみじ)を夢のようにたどっている人間だとすれば...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...再び無明(むみょう)の闇路(やみじ)に帰ったのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...まこと闇路に迷ひぬべき事なるを...
樋口一葉 「雪の日」
...宿屋の庭下駄に知らぬ闇路(やみじ)踏んで...
正岡子規 「旅」
...されど我を煩悩(ぼんのう)の闇路(やみじ)よりすくひいで玉ひし君...
森鴎外 「文づかひ」
...されどわれを煩悩の闇路(やみじ)よりすくいいでたまいし君...
森鴎外 「文づかい」
...闇路(やみじ)を戻りながらの言葉は』『みんなして...
吉川英治 「夏虫行燈」
...色情(いろ)の闇路(やみじ)」「ソレ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...『恋の闇路にふみ迷い...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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