...暇な時にはよく太閤記や義経や...
石川啄木 「天鵞絨」
...利休の朝顔の名が太閤(たいこう)のお耳に達すると太閤はそれを見たいと仰せいだされた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...華やかな「太閤記」尼ヶ崎の段...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...今度のお産に対する太閤の焦心と天下の期待とが大きかったことは察するに足りる...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その折太閤は何を考えることがあったか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...私は太閤記(たいかふき)かなんぞ読みふけつてゐる...
土田耕平 「お母さんの思ひ出」
...是はてうど一條禪閤兼良のやうな人でありませう...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...その師歌川豊国(うたがわとよくに)が『絵本太閤記(えほんたいこうき)』の挿絵の事よりして喜多川歌麿(きたがわうたまろ)と同じく入牢(じゅろう)に及ぼうとした当時の恐しいはなしをし出した...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...豊太閤の生れ故郷というところへ御挨拶に来てみたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...秀頼様のために残して置いたんですから太閤様でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...太閤という男は、なかなかの狡猾者(こうかつもの)で、よくこの事情を承知しておりながら、いわゆる、その名を与えてその実を奪うの政策に出でたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さては絵本太閤記から黒岩涙香(るいこう)の翻訳小説まで...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一時すぎから川口の演出で「新婚太閤記」一つもセリフが入ってゐないで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...(摂陽郡談八)太閤様は思うことがなんでも叶(かな)った人だから...
柳田國男 「日本の伝説」
...それでもまだ禅閤は恩人に対しての誠意があらわしきれない気がするものと見えて...
吉川英治 「親鸞」
...禅閤は思わず太い息をもらした...
吉川英治 「親鸞」
...豊太閤の金城をめぐる群星建築の一つ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...豊太閤という人物を十分に描き得たことと...
和辻哲郎 「院展遠望」
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