...不破の関守氏は、屋形の隅々をめぐり、ここを指し、彼処(かしこ)を叩いて、往昔の居館の構図を聯想してお銀様に地の理を説明し、ほぼその要領をつくした後に、お銀様のための居館としての一部まで戻って来ると、そこで、自然に別れて、関守氏は工事の監督の方へ取って返し、お銀様はお銀様で、この館(やかた)の中へ没入してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで、関守氏と道庵先生に話をさせたら、また一市(ひといち)栄えるだろうと思われたが、そこはおたがいにまだ生面(せいめん)のことではあり、さすが話好きの関守氏も、これを機会に御輿(みこし)を上げて立帰ることになると、お雪ちゃんが、「では、関守さん、またおひまを見ていらっして下さいまし」とお雪ちゃんは、余情を残しただけで、強(し)いて関守氏を引きとめようとはしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪我がなければいいと思っておりますがね」関守氏が誰に向ってか...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十八不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、不破の関守氏は、土地の関係上、竹中半兵衛に興味をこそ持て、これを研究こそしておれ、自分が半兵衛を以て自ら任ずるほどには己惚(うぬぼ)れていないこともたしかです...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏の懐古癖が充分に昂上を見たと覚えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...実は不破の関守氏のたっての献策で...
中里介山 「大菩薩峠」
...程遠からぬ小町塚の庵へ立寄った不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...米はわしが搗いてやるよ」と関守氏が...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏は、その走餅の箸を取らずに、いささかくすぐったいような面(かお)をしてながめているだけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は本陣をたずねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...中なる人を関守氏と呼んだ以上は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その策略がすっかりこうを奏したと思いなせえ」「なるほど」不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほぼ科学的に関守氏の胸に疾うから浮んでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑強な関守の本田大助も...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...「今日はこちらが関守でござるぞ」「この関所の切手は酒だ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...関守としては重大な責任問題となる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...関守には関守の権限がある筈だ...
山本周五郎 「山彦乙女」
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