...いかにせんわがかよひ路の関守は関もゆるさずなか/\にと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...不破の関守氏は、屋形の隅々をめぐり、ここを指し、彼処(かしこ)を叩いて、往昔の居館の構図を聯想してお銀様に地の理を説明し、ほぼその要領をつくした後に、お銀様のための居館としての一部まで戻って来ると、そこで、自然に別れて、関守氏は工事の監督の方へ取って返し、お銀様はお銀様で、この館(やかた)の中へ没入してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後ろ姿に何ともいえぬ哀愁を覚えたのは関守氏ばかりではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...この総参謀長不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は野心家なりといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は行李の中から一枚の滋賀県地図――ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつを大切に持って行きな」こうして不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏とお角さんとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏がここで用意して行った装束そっくりですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏からの手紙を...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏は、やおら起き出でて、筧(かけひ)の水で含嗽(うがい)を試みようとする時、米友はすり抜けて、早くも庭と森の中へ身を彷徨(ほうこう)させて、ちょっとその行方がわかりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏を心配させては済まないという道義感がついて廻るから...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏はこの体(てい)を見て感心して...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏も大いに会心の思いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをそそのかしたのは不破の関守氏でありまして、関守氏は、つい昨晩、お銀様に向って、こんなことを言いました――「醍醐の三宝院へ参詣してごらんなさいませ、あそこの庭が名作でございます、しかし、庭よりもなお、その道の人を驚かすのは、国宝の絵画彫刻でございまして、その絵画の数々あるうちに、ことに異彩を極めたのは大元帥明王(だいげんみょうおう)の大画像でございます、大元帥(だいげんすい)と書きましても、帥の字は読まず、ただ大元明王と訓(よ)むのが宗教の方の作法でございますが、あの大画像は、いつの頃、何者によって描かれたものか存じませんが、いずれは一千年以前のものでございましょう、幅面の広大なること、図柄の奇抜なること、彩色のけんらんなること、いずれも眼を驚かさぬはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は千年以上の作と言ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまりこれが俗にいう尻をヒンマクる形だと関守氏が...
中里介山 「大菩薩峠」
...小人数(こにんずう)の関守(せきも)りや...
吉川英治 「神州天馬侠」
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