...いかにせんわがかよひ路の関守は関もゆるさずなか/\にと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...わたしはまた関守さんを相手に...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏は走井のほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏はこいつ只の鼠ではないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は、部屋へどっかと安坐すると、がんりきの百蔵を前に坐らせて、自分は床の間から行李(こうり)を引寄せながら、「時にがんりき――」どうも、呼び名がまちまちで困る...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことを知らない不破の関守氏から...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏の座敷ではまだ燈火(あかり)がして...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏からの手紙を...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は、その後ろ影を見送って、ひとり呟(つぶや)いて言いました、「物あれば人あり、いい時にいい人を与えられたものだ、デンコウのお相手はあれに限る、おかげで拙者も、お犬係りを免職になった、事実、これから、当分、あの犬の面倒を見なけりゃならんとすると、考えるだけでも大役だった!」十六走り去る小男と、大犬の姿が、光仙林の中に没入した後ろ影を、不破の関守氏は、ぽつねんとながめて、ひとり言を言っておりますと、後ろから、「ヘエ、こんにちは、お早うございます」いやにしらっぱくれた挨拶(あいさつ)をする者がありましたから、関守氏が振返って見ると、三度笠に糸楯(いとだて)の旅慣れた男が一人、小腰をかがめている...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏が女王様の前へ伺候したのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏も大いに会心の思いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏は疾(と)うに打算しているのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...何ぞ無いかな」と言って関守氏は――あたりを見廻す途端に裏小屋で...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏に諒解があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが意外にも光仙林の不破の関守氏であろうとは……不破の関守氏というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏はまたも頓首膝行の形で...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳥も夕を告げて暮に向う頃なるに関守(せきもり)は聞き咎めもせず関の戸も閉ざさざれば人も行き過ぎぬとなり...
南方熊楠 「十二支考」
...山村氏は福島を領して所謂(いはゆる)木曾の番所の関守であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索