...パイ軍曹のいうことに間違いはないか」と...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...一体大学教授に小学校の先生のように資格検定の制度がないということが、間違いの素だ...
戸坂潤 「社会時評」
...これは僕の間違いです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...流言蜚語と思って先ず間違いはない...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...こんな所へ入るのが土台間違いの種さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...簡単に来られるか」「今なら間違いません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...それはもとより間違いで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...自分がまきこまれたりするのは間違いだと思うようになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「死を恐れている」というのは間違いである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...是を甲斐々々(かいがい)しいなりをしているというのは間違いである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが間違いだっていうんだ...
山本周五郎 「ちゃん」
...それは間違いだと私は云います」そしてちょっとまをおいて...
山本周五郎 「半之助祝言」
...ということなのだが」「それは私どもに対する布令に相違ありません」「前後のもようではそのようにも思えるな」「間違いなく...
山本周五郎 「風流太平記」
...どんなに屑だねでも売れること間違いなしさ...
山本周五郎 「へちまの木」
...「両後見の誓紙だよ」と云って、七十郎は盃を持ったまま、あぐらをかいている膝(ひざ)の片方を、楽しそうに揺すった、「一ノ関はあの誓紙を欲しがっていた、さっきも云ったように、内通者に命じて盗ませようとさえしたくらいだ、あの誓紙の餌(え)にくいつかない筈はない、間違いなく、必ず兵部はくいついてくる」「そうかもしれぬが、――おそらくそうだろうが、しかし相手が七十郎では」「いやおれではない、おれは供に化けてゆくさ」と七十郎は唇を舐(な)め、なにやらうまい悪戯(いたずら)でも思いついたように、こうだ、と云って、片方の手で膝を撫(な)でた、「おれは供に化けてゆき、兵部とは采女が会う、大事の誓紙だからと云って、できれば人払いを求めてもよかろう、取次は断わって、じかに手渡しをすると云う、采女はふところへ短剣を忍ばせておき、誓紙を渡すとみせて刺すのだ」「易水(えきすい)の故事だな」「おれは供待ちにいる」と七十郎は続けた、「館の図を書いてもらって、場合によってはもっと近い処へいっていてもいい、騒ぎが起こったら踏込んで、采女が仕遂げていればよし、仕損じたらおれが兵部を仕止める、こまかい点はその場にいってからでないとわからないが、これなら十中八九はやれるだろう」十左は膝へ両手を突き立て、眼をつむって、深く頭を垂れた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その代り一分一厘間違い無しに証拠不充分になって見せるから...
夢野久作 「冗談に殺す」
...なんのことはない四本足の蜘蛛(くも)と思えばたいして間違いはないヘンな人間が...
吉川英治 「江戸三国志」
...すべてが間違いでもございませんので」「覚えがあるのか」「少々あります...
吉川英治 「源頼朝」
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