...今まで閑却されてゐた...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...追貝に名高き『龍宮の椀』は閑却して...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...閑却すべきに非ず...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...この要点は時を空間化するために往々閑却されるものである...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...長い間自国の言葉を閑却していたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...換言すれば人から閑却さるればさるるほど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...久しい前から閑却していた芝居へまた行きだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今度は賑(にぎや)かな左右の桟敷(さじき)に対する観察をも決して閑却(かんきやく)しなかつた...
永井荷風 「すみだ川」
...お銀様を閑却して...
中里介山 「大菩薩峠」
...このままでは閑却しきれないと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...植林を閑却しているためであると...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...自分の存在を閑却された心持ちになって...
夏目漱石 「三四郎」
...閑却(かんきゃく)された幼児の欲望が本能が...
羽仁もと子 「たましいの教育」
...おれは閑却されてゐる――さう思つた事がよくあつた...
水野仙子 「道」
...官吏の職務を閑却した生活をこの二人がしているという点で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...閑却せられた民藝の価値を私は語ろうとするのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...別に久しい中間期の忌避と閑却とのあったことが推定し得られる...
柳田国男 「海上の道」
...全然閑却していたのであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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