...他の遊星にいる理性を備えた存在の属性に関して長々しい論弁を費やしているのもまた当時一般の傾向を示すものとして注意するに足りるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ところが高田半峰(たかだはんぽう)が長々しい批評を書き...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...長々しい欠伸(あくび)まじりで礼讃(らいさん)しあった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...長々しい報告を喋りはじめた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...ハッキリ知っていたのでございます」長々しい繰(く)り言に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...やっと長々しい前提を終って...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...」此の長々しい叱言(こごと)が...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...他の人々には長々しい議論によってでないと理解せられないものがあるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...鷲は……ああ、長々しい、諸君が動物園に行かれんことを! とにかく、私は慰められてゐた……このとき、私は、下の方に、浚渫船の機関の騒音のやうな、また、幾分、夏の午後の遠雷に以た響を聞いた――私のために涙を流した女らの追憶が、私の魂の最低音部を乱打した...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...「一刀流神傳無刀流開祖從三位山岡鐵太郎門人」「鹿島神傳直心影流榊原建吉社中東京弘武會員」といふ長々しい肩書のついた田舍廻りの撃劍遣ひの興行があるといふので理髮床や辻々の茶店に至るまでビラが下つた...
長塚節 「撃劍興行」
...その長々しい念珠をば心の裡にて爪繰りながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...百五十年に及ぶ長々しい貧窮をつづけていたが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...今此處にその長々しい出たらめの新聞記事を掲げて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あれほど沢山の立派な事柄を言いうる人物がこんな下らない・前置きばかり長々しい・問答のために時間を空費したのは惜しいことだなどとこぼしたりする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こうした長々しい駅路の情景を語って興味を催しえたのは...
柳田国男 「雪国の春」
...長々しい感激の手紙と...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...殆んど新聞の半面を蔽うているその長々しい大記事を読んでいるうちに...
夢野久作 「老巡査」
...「何を長々しいご詮議だて...
吉川英治 「三国志」
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