...その牡鳥は多くは二尺位もある長々しい尾を持っているので...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...長々しい報告を喋りはじめた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...やっと長々しい前提を終って...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...河野の長々しい説明をもどかしく思いました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...すると三日目に葉子から返事がとどいて、長々しい手紙で、少しいきり立った文句で、それに反対の意見を書いて来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...長々しい系図が語っているように...
徳田秋声 「縮図」
...長々しいアダジオを一つ演奏した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この長々しい題號は...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...中学生のよく書くやうな長々しい艶書を花子に手渡した...
永井荷風 「来訪者」
...「一刀流神傳無刀流開祖從三位山岡鐵太郎門人」「鹿島神傳直心影流榊原建吉社中東京弘武會員」といふ長々しい肩書のついた田舍廻りの撃劍遣ひの興行があるといふので理髮床や辻々の茶店に至るまでビラが下つた...
長塚節 「撃劍興行」
...神戸氏がその術を授かりましたものであります……と長々しい口上があつて立ち合に及ぶと神戸は割棒の片々を立て片々を斜に向けて構へたが先が動かないので「飛び込んで來ないなと言ひながら...
長塚節 「撃劍興行」
...その各々の欠陥を点検する長々しい言葉は無用となる...
中原中也 「生と歌」
...百五十年に及ぶ長々しい貧窮をつづけていたが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...その合間に証拠についての長々しい注釈を加えた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...大竜の長々しいやつを大多忙の暇を窃(ぬす)んで書き続け四(ママ)年一日夜半成る)(大正五年三月...
南方熊楠 「十二支考」
...良いけれどもあまりに長々しい言葉を民選長官たちに対して述べ立てた者を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その生きた精髄ともいうべきものは長々しい虚飾の下に息もたえだえである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こうした長々しい駅路の情景を語って興味を催しえたのは...
柳田国男 「雪国の春」
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