...他の遊星にいる理性を備えた存在の属性に関して長々しい論弁を費やしているのもまた当時一般の傾向を示すものとして注意するに足りるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その牡鳥は多くは二尺位もある長々しい尾を持っているので...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...ところが高田半峰(たかだはんぽう)が長々しい批評を書き...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...河野の長々しい説明をもどかしく思いました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...たあいない黴(かび)くさい美徳をおこなわなければならないのか? あだかも長々しい苦労で一日をはじめ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...長々しい系図が語っているように...
徳田秋声 「縮図」
...長々しいアダジオを一つ演奏した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長々しい引用を許して戴きたい...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...女はこの長々しい熱心な手芸の間(あいだ)...
永井荷風 「妾宅」
...「一刀流神傳無刀流開祖從三位山岡鐵太郎門人」「鹿島神傳直心影流榊原建吉社中東京弘武會員」といふ長々しい肩書のついた田舍廻りの撃劍遣ひの興行があるといふので理髮床や辻々の茶店に至るまでビラが下つた...
長塚節 「撃劍興行」
...神戸氏がその術を授かりましたものであります……と長々しい口上があつて立ち合に及ぶと神戸は割棒の片々を立て片々を斜に向けて構へたが先が動かないので「飛び込んで來ないなと言ひながら...
長塚節 「撃劍興行」
...その長々しい念珠をば心の裡にて爪繰りながら...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「りうきう國てたがすゑあんじおそひすへまさる王にせかなし」と長々しい尚寧王の神號から始まつて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...長々しい厄介千万なものだったが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...長々しい感激の手紙と...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「何を長々しいご詮議だて...
吉川英治 「三国志」
...新城(しんしろ)の町は一里にも餘らうかと思はれる古びやかな長々しい一すぢ町で...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...K――君の家はその長々しい町のはづれに在り...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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