...長々となすつてゐるが...
芥川龍之介 「芋粥」
...遂に――」地響をさせて入ってきた汽車はプラットホームにそって長々と着いた...
伊藤野枝 「わがまま」
...長々と脛を出してをつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...彼は長々と横たわって鼾(いびき)をかいていた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...まんまと火の目小僧と長々とに見つかってしまいました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...ところが長々は、「なあに、おれがつかまえて見せる...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...長々とねそべった...
豊島与志雄 「二つの途」
...女たちに品質の鑑定法や相場などを長々と説明するというような...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...いわゆる長々の浪々...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...要するにこの結末は長々と書き綴(つづ)るにはおよばないのであろう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...しかし一尺も頸が長々と伸びてぶら下がっている自分の死状はずいぶん怪しげなものに違いないと思いだすと...
北條民雄 「いのちの初夜」
...行方不明の王付き護衛官が無力でここに長々とのびていればいるほど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...長々と乗合に揺られてきたせいもある...
矢田津世子 「茶粥の記」
...且つあまりに長々しくなったので...
柳田国男 「海上の道」
...軌道が長々とそれから浜へ通っている...
柳田国男 「雪国の春」
...露西亜兵は退却しやしないぞ」といったような事を長々と訓戒してくれた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...日蓮宗の儀式のように楽隊入りの提灯隊が長々と続いて来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...板裏草履(いたうらぞうり)の脚を椅子から椅子へ長々と掛けていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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