...家(うち)の者はわたしを見ても知らん振りして書斎に入ると鑰(かぎ)を掛け...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...立去る前に憐愍の鑰(かぎ)とも仰ぐ「愛」をよびわが思ふことつばらかに述べよと乞ひて『この「歌」の調(しらべ)の報いえさせむとかの君のかたへにとまり...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「歌よ、ねがふは」
...おまへのお腹(なか)の鑰(かぎ)をおくれ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』の序より...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...更に命に應じ秘藏寳鑰(Key to the Secret Godown)三卷を著せりと云ふ...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...この森を印鑰(いんやく)の森という...
高浜虚子 「別府温泉」
......
橘外男 「陰獣トリステサ」
...鑰(かぎ)を啓(あ)けて亭に入った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...彼の勝利の秘鑰(ひやく)はあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうかしたらその鑰が己に見えはすまいか...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...その鑰があのルスチニア鳥...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...鎖鑰(さやく)を下した先生の卓の抽出しの中で...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...窓は前側のものも後側のものも鎖して内より鑰を卸しありたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...徐(しづか)に立つて戸口に往つて鑰(ぢやう)を卸して...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...北門ノ鎖鑰(さやく)厳ニ樹立シ 皇威御更張ノ基ト可相成(あいなるべく)――とあり...
本庄陸男 「石狩川」
...新妻を娶ると直(す)ぐさま所有(あらゆる)鎖鑰(じょうかぎ)を彼女に附(わた)し...
南方熊楠 「十二支考」
...北門鎖鑰守者誰...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...過去の時代々々は我等のためには575七つの鎖鑰(さやく)を施した巻物だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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