...時には彼是(かれこれ)小半日もお話相手になさること有之...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...珍らしくも小半日落着いて話した末...
石川啄木 「病院の窓」
...珍らしくも小半日落着いて話した末...
石川啄木 「病院の窓」
...木を切りて路を開きてゆく山の七八町に小半日かな旭嶽の東側に坊主沼を認むるまでは...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...適当な仕事を言い付けて小半日ばかりの間本邸の方を明けさせてやったのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...小半日鼻突き合わせていても...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...小半日もその坊で過した...
田山花袋 「道綱の母」
...富士春は、起きたままで、御飯も食べないで、寝不足の、重い頭と、鉛のように沈んだ心とを、持て余しながら、もう、小半日も、こうして、俯向いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...――それぢや萬の字を書くには小半日かゝるぜと言ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小半日待っていたんだ」「用事てえのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小半日ほどの長さに感じたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ玄八郎の家に寄つて小半日も遊んだことを覺えてゐる...
牧野信一 「痴日」
...小半日ちかくいるときでも...
山本周五郎 「季節のない街」
...四人とか五人とかで小半日かかって...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...小半日もムダばなしの末...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳と五郎は二た手になり、兵を諸所に隠したり、物見を放ッて、ほぼ小半日、「ござんなれ」と、伏せていた...
吉川英治 「私本太平記」
...本軍を見送って、やや小半日の後...
吉川英治 「私本太平記」
...ぼくはその日の小半日を利用して近くの横浜へ先に行く予定をしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索