...長靴には黄金を鏤(ちりば)め...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...青く瞬く星を鏤(ちりば)めた其隅々(くまぐま)には...
石川啄木 「鳥影」
...彫心鏤骨(るこつ)の技巧実に燦爛(さんらん)の美を恣(ほしいまま)にす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...白金の鎖に鏤(ちりば)めてあるものは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...芭蕉ほど彫心鏤骨ではないが)...
種田山頭火 「片隅の幸福」
...彫心鏤骨の文章を書いたのは尊い...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...宝石を鏤(ちりば)め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中に鏤(ちりば)められた変化無限の花模様...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...実に故(ことさ)らに星を其形に並べて鏤(ちりば)めたとしか思はれぬ巨大な十字形の一星座が判然と見えるのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...銀に鏤(ちり)ばむ祭壇の前に...
夏目漱石 「薤露行」
...作者の相対するものは星を以つて鏤めた冬の夜空全体であつて特定の星ではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その嘴(くちばし)には寶石を鏤(ちりば)めた腕環を啣へてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...七宝を鏤めた等々と誌してしまつたが...
牧野信一 「ゾイラス」
...私はここにお前の名と姿と霊とを決して消える事のない深さで鏤刻(るこく)しよう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...時の推移を岩壁に鏤刻して...
吉江喬松 「山岳美觀」
...月光にきらめく鏤金螺鈿(るきんらでん)の女乗物...
吉川英治 「剣難女難」
...それらの陥没と原初の緑っぽい石鹸石の上に鏤められた当惑するような点の集団との間に...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...エメラルドその他の宝石が一面に鏤めてある...
和辻哲郎 「鎖国」
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