...「刺青」以後の氏の作品に螺鈿(らでん)の如く鏤(ちりば)めて行つた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...梁(うつばり)の虹に鏤(ちりば)め...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「御出世以来千五百九十六年慶長元年三月上旬鏤刻(るこく)也」の二行が縦書にしてある...
薄田泣菫 「茶話」
...それからまだ鏤めない珠までが...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...百二十二個が鏤(ちりば)めてある...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...鳥の羽を飾った五彩赫々(かっかく)たる宝石の鏤(ちりば)められた王家の紋章が輝き...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...兄は女の名前を腕に鏤(えり)つけなどして...
徳田秋声 「あらくれ」
...星を鏤ばめてあくまでも高い...
豊島与志雄 「田園の幻」
...その中に鏤(ちりば)められた変化無限の花模様...
中谷宇吉郎 「雪」
...芸事に対してあえて芸術とはいわない――俺だけが彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)の苦心をしていると自惚(うぬぼ)れる人間は...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...鏤美(ルビー)の指輪を目立たぬように嵌めているのもあれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...黄金の蓮の花の上に立っている宝石を鏤めた十六アンパン(約八十尺)の純金の仏陀像を挙げずとも...
久生十蘭 「新西遊記」
...金を鏤ばめた酒杯などもあるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その縁飾(オクラード)には目もくらむばかりに輝やかしい宝石が鏤ばめてあつたといふことぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの唐津郡各地の窯跡は今も青磁の破片で鏤(ちりば)められているといってよい...
柳宗悦 「工藝の道」
...かれが鏤骨(るこつ)の隠密報告だな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...足には宝石を鏤めた黄金の履をはいていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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