...鏡台の前で化粧するのが日課だ...
...部屋に置いてあるアンティークの鏡台がお気に入り...
...お嬢様が鏡台で髪の毛を整えている姿は美しい...
...部屋が狭くて鏡台が置けないのが残念...
...古い邸宅にある豪華な鏡台には驚かされる...
...鏡台の抽出(ひきだし)の中の...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...この鏡台の前に来て初めてみつけることができるような...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...そうすると、鏡台に向かって、乱れた髪をときつけて帰って行くような、たしなみを知っている普通の女がいつでも庭下駄なんぞを履いて、しかも人形町あたりでゾロゾロしているというのはちょっとおかしかないですか……」そう言ってお医者さんは、急に部星の隅へ行かれて、畳の上から例の忌(い)まわしい線香の束を拾いあげると、今度はそいつを持ってツカツカと私の前へやって来られていきなり、「あなたは谷中の墓地にある、亡くなられた奥さんのお墓の位置を知っていますか?」と訊(き)かれたんでございます...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...鏡台を据えた縁側の障子からは...
徳田秋声 「爛」
...更に、奥の室との仕切が払われて、そこに、大きな鏡台、無数という感じの雑多な化粧壜、化粧刷毛、バスケット、派手な衣類が取散らされてる、仰向けの甲李の蓋……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...その側に紫檀の大きな鏡台が置いてあった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...わたくしは梯子段(はしごだん)を上りかけた時、そっと奥の間をのぞいて見ると、箪笥(たんす)、茶(ちゃ)ぶ台(だい)、鏡台、長火鉢、三味線掛などの据置かれた様子...
永井荷風 「寺じまの記」
...鏡台の数(かず)だけ女も四...
永井荷風 「夏の町」
...お吉がふるえた時に、廊下を渡ってくる神尾の声、「お絹、風呂加減はどうじゃ」二十二風呂から上ったお絹が、まだ持ち運んだ荷物の散らかっている一間の中で、鏡台に向って、髪を直していると、いつか、そのうしろに立って、障子の外からのぞいている神尾主膳...
中里介山 「大菩薩峠」
...鏡台はハネ飛ばされて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鏡台の前に坐ってみたりした...
林芙美子 「田舎がえり」
...「鏡台?」と順一は無感動に呟(つぶや)いた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...この鏡台とか押入の行李などは当分ここへ置かして下さいませんか...
原民喜 「災厄の日」
...それから夕方まで鏡台に対ってぽかんと暮した...
原民喜 「酸漿」
...正面の大きな鏡台の中を...
火野葦平 「花と龍」
...ふと鏡台の前の手鏡をとりあげてみてはしらずしらずに頬笑みのわいている自分の顔を写してみたりした...
矢田津世子 「父」
...その脅迫状はあたし自分の部屋の鏡台の秘密の曳出(ひきだし)にチャント仕舞っているのですから...
夢野久作 「二重心臓」
...彼の手が倒れた鏡台のひきだしにのびていました...
吉川英治 「江戸三国志」
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