...旅行の目的は四国第一の高山石鎚(いしづち)山に登ることであつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...その東の方の隅に凹字形をした石鎚山が奥深く控へて...
安倍能成 「初旅の残像」
...反鎚(そりづち)で粉末にし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...屠手が小さな斧(おの)に似た鉄鎚(てっつい)をかまえて立っているところへ...
伊藤左千夫 「去年」
...いつも少年ながら父親の向鎚(むこうづち)をうっている兼吉(かねきち)は...
海野十三 「空襲警報」
...ドックに響く夜業の鉄鎚(てっつい)...
谷譲次 「踊る地平線」
...あるいは鎚(つち)でものをたたく週期などのように人間肢体(したい)の自己振動週期と連関したものである...
寺田寅彦 「空想日録」
...鳥の身体や脚はただ鎚(つち)でたたいて鍛え上げたばかりの鉄片を組合せて作ったきわめて簡単なもののように見える...
寺田寅彦 「夢」
...鎚音(つちおと)高く石を割って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「カアーンカアーン」という鉄鎚(かなづち)の音と一所に...
夢野久作 「ルルとミミ」
...金鎚を持つて来たか...
長與善郎 「青銅の基督」
...振(ふり)あぐる鎚(つち)に手首や痛からん」女は破(や)れ窓(まど)の障子を開(ひ)らきて外面(そとも)を見わたせば...
樋口一葉 「軒もる月」
......
正岡子規 「曙覧の歌」
...鉄鎚(かなづち)で脳天を喰らわしてやるんだぞ...
夢野久作 「鉄鎚」
...と何処かで鍛冶(かじ)の鎚音(つちおと)がたかく響くのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...鍛冶屋(かじや)の鎚音(つちおと)が風にのって聞えてきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分で造った彫像を自分の鎚(つち)で砕いてしまうのと同じ結果になってしまう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...小鎚(こづち)を把って唇を噛みしめ...
吉川英治 「山浦清麿」
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