...名高いウェストミンスターに真鍮(しんちゅう)や石の記念碑となってすべての王侯貴族が集まっているのをみれば...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...真鍮と見せて、実は金無垢を持って来たんだ...
芥川龍之介 「煙管」
...しかも馬車を寄せた家というのは、たいそうご立派なものらしく、古風な鉄柵、荘重な門扉、真鍮の造作、そして色電灯の放つ紫の光を背に受け現れた威儀ある執事に至るまで、見事にすべて調和していた...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...真鍮の金具が新しく光って居る...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...ピカピカ磨(みが)きたてた真鍮(しんちゆう)の燭台(しよくだい)...
相馬泰三 「野の哄笑」
...縦十吋(インチ)幅八吋(インチ)くらいの真鍮(しんちゅう)の安物の歌い(オルゴール)時計を買った...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...或は急速に真鍮の手摺りまで持ってゆかれて大怪我をするか...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...幸いなことに百匁蝋燭(ひゃくめろうそく)のつけ残りが真鍮(しんちゅう)の高い燭台に残っていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただの真鍮(しんちゅう)の長煙管で...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷たい真鍮(しんちゆう)の棒につかまつてゐた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...真鍮(しんちゅう)板の中の溝に...
野村胡堂 「古銭の謎」
...鍋の片(かけ)ら、銅の藥罐、鍋鐵、眞鍮の煙管、何でも同じこと、お望みなら山吹色の小判でも、貴方がたの鼻の先で、見事瞬(またゝ)きする間に銀にしてお目にかける...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞鍮簪に銀流しを掛け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五十文(サンカンサンチーム)の真鍮玉一つ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...真鍮に七宝の模様の入った支那の切手入れをくれました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...懐中より真鍮のラッパ...
山本笑月 「明治世相百話」
...カックカックと巨大な真鍮の振子球(ふりこだま)を揺り動かしているのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真鍮(しんちゅう)の獅噛(しが)み火鉢に片手をかざして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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