...禁錮室(きんこしつ)に監禁されて...
芥川龍之介 「猿」
...また他の或る日本人は或る工事を請負って職工を捜すため浦塩哈爾賓間を数度往復したので三カ月の禁錮(きんこ)に処された...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...重禁錮にしない約束...
海野十三 「火薬船」
...小野は官吏侮辱罪で重禁錮一月...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...原田は治安警察法違犯罪で各軽禁錮二月...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それでは……」とちょっと検事の方を向いて、そのうなずくのを見ると、こんどは両方の判事に何か一こと二こと言って、「それでは、禁錮幾カ月、罰金いくら...
大杉栄 「日本脱出記」
...禁錮三週間...
大杉栄 「日本脱出記」
...目下の情勢を簡単に説明すればラレイの名誉失墜と禁錮である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...セーヌ河岸の古本屋で各国語対訳聖書をちょろまかしたのが露見して二年間の禁錮に服さねばならなかった...
辰野隆 「愛書癖」
...彼が九年の廃錮(はいこ)より起ち...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...五年以下の懲役か禁錮を食う...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...監獄に禁錮された者の気持ちが...
豊島与志雄 「二つの途」
...仏僧の外そこへ行く事の許されぬ禁錮の島へ孫四郎の行く訳はない...
長與善郎 「青銅の基督」
...運動に出された禁錮囚(きんこしゅう)のように喜んで...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...禁錮三年の刑に処せられた...
久生十蘭 「海難記」
...お前は命令伝達をしろ」「わかりました」三人の禁錮兵は岩永少尉を檣の下に立たせ...
久生十蘭 「ノア」
...妾は一年有余の軽禁錮(けいきんこ)を申し渡されたり...
福田英子 「妾の半生涯」
...長期一年未満ノ懲役又ハ禁錮ニ……金百円トス四...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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