...自分の神経作用が従来の人々よりも一層鋭敏になっている事に気が付き...
石川啄木 「性急な思想」
...ことに人語を鋭敏に聞き分けて...
井上円了 「おばけの正体」
...鼻さきが鋭敏になって...
岩野泡鳴 「耽溺」
...俄(にわ)かに聴力が鋭敏になったのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...頭が鋭敏に働いて来ました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...胃の腑が空っぽになると頭の方が鋭敏に働きます...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...苦しみのために鋭敏になってる眼で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老年に及びてその観察はいよいよ鋭敏にその意気はいよいよ旺盛(おうせい)となり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...私の懐疑心は隣の座敷に対して神経を鋭敏にして居たのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...しかし細君の病気に対して神経の鋭敏になっている彼には...
夏目漱石 「道草」
...しかし女を鋭敏にするものであった...
夏目漱石 「明暗」
...そうしてこの自覚心なるものは文明が進むにしたがって一日一日と鋭敏になって行くから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...日々に耳がより鋭敏になってきている音楽家は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
......
堀辰雄 「X氏の手帳」
...だんだん指先の感じが鋭敏になっていくものである...
宮城道雄 「触覚について」
...神経を鋭敏に働かせ通したか...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...私の感覚は外気と運動のために鋭敏になっていて自分が見たり聞いたり...
三好十郎 「歩くこと」
...神経が鋭敏になるから...
森鴎外 「妄想」
便利!手書き漢字入力検索