...智惠子は鋭敏にそれを感じて...
石川啄木 「鳥影」
...まだ/\鋭敏に全人的な努力をしてゐるのだと心丈夫に思つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕等は神經を鋭敏にと働かすべきで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...神経ばかり鋭敏になるからである...
大隈重信 「運動」
...鋭敏になつた頭には今度は地上のあらゆる音を聞く馬鹿らしい夜烏の自動車の浮いた音や...
千家元麿 「自分は見た」
...それはまた史料に潜む生活感情を鋭敏に感受することでもある...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...それで時々彼を見舞いに来る友人らがなんの気なしに話す世間話などの中から皮肉な風刺を拾い上げ読み取ろうとする病的な感受性が非常に鋭敏になっていた...
寺田寅彦 「球根」
...其の知覺鋭敏にして囘避滑脱に巧みなる所...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして彼自身が最もその空気を鋭敏に感じた...
豊島与志雄 「電車停留場」
...そうしてやり損なえばそれっきり取り返しがつかない事です」十九敬太郎(けいたろう)の好奇心は少し鋭敏になった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...最も鋭敏に動くものはその眼であろうと彼は疾(と)くに認めていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...けれどもその鋭敏に動こうとする眼を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...此の場合に於ける生徒等の耳は著(いちじる)しく鋭敏になツてゐた...
三島霜川 「解剖室」
...私の感覚は外気と運動のために鋭敏になっていて自分が見たり聞いたり...
三好十郎 「歩くこと」
...地震の前に起こるきわめて繊細な地殻の変化が地電流に鋭敏に感じるに基づくのかも知れない...
武者金吉 「地震なまず」
...神経が鋭敏になるから...
森鴎外 「妄想」
...鋭敏に仲間の心持を理解し得た...
柳田国男 「木綿以前の事」
...吉宗は鋭敏にその皮肉を感じましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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