...しかし彼の自然を見る目に多少の鋭さを加へたのはやはり何冊かの愛読書...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...若々しさと鋭さに緊張した顔容と話しぶりであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...吾々はこの理論的能力の鋭さを賞讃しなければならない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...* 茲に於て「歴史的感覚」やその感覚の「鋭さ」の概念が必要となる...
戸坂潤 「科学方法論」
...トマトの汁はさっぱりしてるけれど鋭さがあって果汁のような懐しみがない...
中勘助 「胆石」
...感覚の病的な鋭さにひどく悩まされている風であったが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...いよいよ鋭さを増して...
火野葦平 「花と龍」
...さうしてその鋭さの故に...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いつもの鋭さでもつて眞直ぐに云ひ當てましたね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その言葉からうける繊細な鋭さからは反対な――だからその意識外の半面は甚しく茫漠とした白々しい愚昧さのみであつた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...春早いころがその鋭さを余計に感じる時であるからであろう...
室生犀星 「庭をつくる人」
...嘉助老人の眼光の鋭さは何事か決心する所あるらし...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...電撃の鋭さで対手(あいて)の眉間を目がけて行ったが...
吉川英治 「剣難女難」
...反対に悪来をしてたじろがせるほどな余裕と鋭さがあった...
吉川英治 「三国志」
...思いがけない鋭さなので...
吉川英治 「親鸞」
...「どうしたのだッ! 卑怯な奴めら」打って響かせた気魄(きはく)の鋭さ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...遍路(へんろ)の歌鼬(いたち)のような鋭さをして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかし力強い苦闘のあとを見せぬ、鋭さの欠けた、内気な、率直さのない、優柔なものとして特性づけられる「物のあはれ」は、――すなわちこの意味での本来の「物のあはれ」は、厳密に平安朝の精神に限られなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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