...このナイフの鋒先はとても鋭い...
...鋒先にあたって怪我をする...
...鋒先に向かって突き進む...
...鋒先の部分を磨く...
...鋒先が欠けてしまった...
...正造はその鋒先を自党へむけて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...後年になって漱石氏の鋭い方面はその鋒先(ほこさき)をだんだんと嚢(ふくろ)の外に表わし始めたが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...さらに鋒先(ほこさき)を取り直して彼の敵手たる目的論的学説に反抗している...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...オーステリツ(六)の朝風に同盟軍の旗高し至尊の指揮に奮立つ二十餘萬の墺魯軍君の鋒先向ふとき散りぬ嵐に葉のごとく...
土井晩翠 「天地有情」
...みなその尋問の鋒先(ほこさき)をば全局面なる日本の将来はいかんという点に向けざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その鋒先(ほこさき)はみな西より東に向かって運動を試みんとするにあらずや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その家族の者たちに非難の鋒先(ほこさき)を向けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は直接ジャン・ヴァルジャンに鋒先(ほこさき)を向けた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鋒先(ほこさき)をそらして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヘクトーは三たびトロイの城壁をめぐってアキリスの鋒先(ほこさき)を避けた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...今までの彼女は彼を通して常に鋒先(ほこさき)をお延に向けていた...
夏目漱石 「明暗」
...それとなく鋭(するど)い鋒先(ほこさき)を向けています...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...雪五郎の娘のお雪を襲ふアヌビス共の鋒先が日増に猛々しい火花を散らして乱入して来るといふまことに容易ならぬ状態に陥つたので...
牧野信一 「バラルダ物語」
...運命は両者の鋒先を導き...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...苦痛の鋒先(ほこさき)をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今度は鋒先を転じて南鮮沿海の鯖を逐(お)いまわし始めた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...鳴動が始まると同時に襲来する爪の鋒先(ほこさき)を防ぐためである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...武士階級の威圧によってようやくその鋒先(ほこさき)を鈍らせた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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