...前の銚子を傍(かたえ)へ除(の)けようとして心付く...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...一級酒の銚子(ちょうし)でした...
梅崎春生 「Sの背中」
...銚子を持つていらつしやるお孃さん...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...二つになつた艫の右側の室の障子が一枚開いて若い綺麗な女中の一人が此方の方へ横顔を見せて銚子を持つてゐたが...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...銚子が一本あくと...
徳田秋声 「黴」
...佐代子が銚子を持ってくると...
豊島与志雄 「潮風」
...」その次の銚子から一杯飲んだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...自分の杯へも手の銚子を持っていった...
豊島与志雄 「反抗」
...てんでの銚子から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銚子沖で難風に逢ったというが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...弟子じゃない」あわてて伯水は銚子を取り上げた手を振った...
正岡容 「寄席」
...」お銚子を持つて來たおりかにも聞いて見た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...女中の置いて行った銚子を取り上げた...
森鴎外 「鼠坂」
...五年経つと海道一の親分が出来ますがね」「へえ誰です」「草津の追分の見受山鎌太郎……五年たちゃ先ず此の人が海道一の親分でしょうな」隣の床几でこれは銚子を一本取ってちびりちびりとやって居た旅人が...
山中貞雄 「森の石松」
...銚子(ちょうし)を取り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...軽く銚子をとる体(てい)を見せて女中を遠ざけた後...
吉川英治 「江戸三国志」
...燗銅壺(かんどうこ)に入れるばかりの銚子を猫板にのせ...
吉川英治 「江戸三国志」
...銚子の柄を把った...
吉川英治 「平の将門」
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