...いわゆる銅臭だ」笑声が爆ぜた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造はなおも汚いものでも吐きだすように大口をあけて「この銅臭の毒気をうけて己がその毒中にあるからして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...銅臭芬々たる奴らのことはどうでもいい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼等悪徒ハ区々たる銅臭のために其良心を汚涜せられ同郷の友を殺して私利を貪るに汲々たり...
田中正造 「非常歎願書」
...大隈伯の艶聞なくして銅臭ある...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大隈伯の艶聞なくして銅臭ある...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...商人が銅臭を帯びるというのがすなわちこのことなのである...
中井正一 「美学入門」
...都市の風致を損傷するものは獨り銅臭の資本家ばかりではない...
永井荷風 「十年振」
...敢(あえ)て市井(しせい)の銅臭児(どうしゅうじ)の鬼嚇(きかく)して...
夏目漱石 「草枕」
...身体も今じゃ銅臭(あかがねくさ)くなって...
夏目漱石 「坑夫」
...生きてる人間が銅臭くなっちゃ大変だ...
夏目漱石 「坑夫」
...然れども是れ銅臭紛々たる人に非ずんば...
山路愛山 「英雄論」
...又は銅臭に囚われた人...
夢野久作 「鼻の表現」
...同船の諸君に銅臭が無く...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そんな銅臭の人とは全く違う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この頃多い銅臭(どうしゅう)の風流人であることを見ていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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