...その意味を婉曲(えんきょく)に伝える為には...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...あはれにも亦婉(あで)やかなる其の姿...
高山樗牛 「瀧口入道」
...女優にも見紛(みまが)わしいほど婉麗(えんれい)な二十二...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...非常に婉曲(えんきょく)にではあったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...婉曲(えんきょく)な云い方でそのことを諷(ふう)していたのであろうが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼一流の婉曲(えんきょく)な口実でやんはり逃げてゐるのであつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あるいは柔婉(じゅうえん)優美なる婦女をして参政の権を分配せんことを迫るの公訴状となり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...婉曲(えんきょく)に道庵の退却を求めるようになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...婉曲(えんきょく)に...
長谷川時雨 「市川九女八」
...甚だ婉曲にですが...
浜尾四郎 「死者の権利」
...谷村はごく婉曲(えんきょく)に妾に言いよったことがありました...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...こんな婉曲(えんきょく)な方法にせよ...
堀辰雄 「楡の家」
...」という哀婉(あいえん)な一章などを拾い読みしたりしつつ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...当時はいまだ若く妖婉で...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この泉の自然への従順さと歎きとは非常に幽婉な趣きで語られていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...婉然(えんぜん)として円みのある胴体ばかりでない...
室生犀星 「幻影の都市」
...また姉の婉(しず)子は海軍造船中将(男爵)山内万寿治に嫁して昭和十七年に亡くなり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...相手をそらさずに婉曲(えんきょく)に答えるなどということができなかったのである...
和辻哲郎 「孔子」
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